【TDKラムダ】EMCフィルタ:ファストン端子タイプの単相用EMCフィルタ「RSEC-2006」

ノイズ対策のエントリーモデルに最適な、小型・小容量の単相用EMCフィルタ

  • 従来品と同等の特性を持ちながら、ファストン※端子タイプ1モデルに集約
  • EMCフィルタ:ファストン端子タイプの単相用EMCフィルタ「RSEC-2006」

2016年3月30日

TDK株式会社(社長:上釜 健宏)は、TDK-LambdaブランドのEMCフィルタ「RSEC-2006」を開発したことを発表します。本製品は、小型・小容量の単相用EMCフィルタで、小型~中型の産業機器に最適な製品となっており、お客様の幅広いニーズにお応えします。TDKラムダ株式会社(社長: 矢代 博行)が2016年4月より受注を始め、2016年7月より量産出荷を開始します。

RSEC-2006は、お客様におけるノイズ対策のエントリーモデルに最適な小型・小容量の単相用EMCフィルタです。当社の同カテゴリ製品として長年ご愛顧頂いているRSELシリーズを全てカバーするノイズ対策効果を有しながら、従来品では10モデルあったラインアップを、本製品では最大定格電流6Aタイプの1モデルに集約しました。また、従来品からの置き換えを考慮し、同形状・取り付けコンパチブルの設計としつつ、端子はお客様が扱いやすいファストン端子タイプのみとしました。

本製品は、特性の最適化・端子タイプの統一・1モデル集約に加え、工程の自動化も実現し、お客様におけるノイズ対策のエントリーモデルとしての役目を十分に果たす製品となっています。

なお、本製品は2016年4月20~22日に幕張メッセで開催されるTECHNO-FRONTIER 2016(電源システム展)の弊社ブースにて展示します。

主な用途
一般産業機器

主な特長と利点
従来品(RSELシリーズ)からの置き換えが容易
(同等のノイズ特性、同形状、取り付けコンパチブル)
ファストン端子タイプに統一

主な仕様:RSEC-2006
モデル RSEC-2006
定格電圧 250VAC/250VDC
最大定格電流 6A Max.
耐電圧 2500VAC 60秒(L-E間)
絶縁抵抗 100MΩ Min.
漏洩電流 1mA Max.
使用温度範囲 -25 ~ +85℃
ディレーティング開始温度 55℃
直流抵抗 60mΩ Max.
減衰量保証帯域
(コモンモード/25dB保証) 1~30MHz
減衰量保証帯域
(ディファレンシャルモード/25dB保証) 1~30MHz
安全規格 UL1283, EN60939
質量 (Typ.) 45g
※ファストン®はTE Connectivityの登録商標です。


【TDKラムダ】ファストン端子タイプの単相用EMCフィルタ「RSEC-2006」を販売開始

ファストン端子とは、プリント基板などの精密機器の内部配線によく用いられています。そのため、スペースの取れないような場所に使用する代表例と言えます。
通常の電気工事では、Y型端子や丸型端子などのねじ止め端子やリングスリーブなどを用いた直線接続となりますが、ファストン端子は機器内部に取り付けるようなスペースの取れないような箇所に取り付けます。
EMCフィルタはノイズなどの原因となる高周波信号やなどをアースへ逃がすものです。
電源ラインであれば、50Hz以外の信号が同じ配線に重畳されてしまうと様々な悪影響が出ていきます。
こうした信号を除去するためにEMCフィルタを設置します。
日本国内ではまだそこまで普及しておりませんが、欧米ではインバータへの標準搭載を義務付ける技術基準が設けられているなど、一般的なものになっております。
例えば、電気工事によりある機器を設置したが、ノイズの影響を受けてしまった場合です。通常のノイズ除去装置を設置したくても、スペースがない等の課題が出た場合、機器内部の空いているスペースに設置するといった施工も可能です。
これは、製品の保証などにも影響するため、十分検討したうえで行わなければなりませんが、施工を問題なく完了するための一つの手段として持っておくのもいいでしょう。
産業用インバータが登場し、ノイズ対策も一般的になってきました。その中でも、EMCフィルタは少々専門的で分かりづらいですが、ノイズの影響が出てしまった時の切り札として覚えておきましょう。

公式プレスリリースはこちら: http://www.tdk-lambda.co.jp/ja/about/press/20160330_1.html