【TDKラムダ】高電圧・ワイド電圧入力対応の絶縁型DC-DCコンバータ「TEP200-280」販売開始

電源製品: 300~1000VDC入力、高電圧・ワイド電圧入力対応の絶縁型DC-DCコンバータTEP200-280

  • 高電圧・ワイド入力電圧範囲(300~1000VDC)
  • 絶縁タイプ
  • 自然空冷方式、並列運転で容量アップ可能

2018年4月16日

TDK株式会社(社長:石黒 成直)は、300~1000VDC入力に対応したTDK-Lambdaブランドの高電圧・ワイド電圧入力対応の絶縁型DC-DCコンバータ「TEP200-280」を開発したことを発表します。本製品は、自然エネルギーなどで得られる高電圧を一般的な産業機器向け標準電源の入力電圧への降圧コンバータとして、お客様のニーズにお応えします。TDKラムダ株式会社(社長: 矢代 博行)が2018年4月より受注を開始します。

TEP200-280は、300~1000VDCの高電圧・ワイド入力が可能な基板タイプの絶縁型DC-DCコンバータです。自然エネルギーなどで得られる高電圧を一般的な産業機器向け標準電源の入力電圧となる280VDCへと降圧します。出力電圧値(280VDC)は、弊社標準電源の一般的な入力電圧となっているため、後段に弊社の標準スイッチング電源を配置することで、お客様が必要な電圧に容易に変換することが可能です。

本製品はファンレスタイプで自然空冷方式を採用しています。定格出力電力は200Wですが、並列運転により容量アップが可能です。そのため、パワーコンディショナの計装用電源・高圧リチウムイオン電池のBMU用の電源・高圧蓄電池システムの計装用電源など、高電圧を扱う機器の計装用の電源に最適な製品となっています。

なお、本製品は2018年4月18~20日に幕張メッセで開催されるTECHNO-FRONTIER 2018(電源システム展)の弊社ブースにて展示します。

主な用途

パワーコンディショナの計装用電源・高圧リチウムイオン電池のBMU用の電源・高圧蓄電池システムの計装用電源など、高圧機器全般用の電源

主な特長と利点

  • 高電圧・ワイド入力電圧範囲(300~1000VDC)
  • 出力電圧値(280VDC)は、弊社標準電源の一般的な入力電圧
  • 絶縁タイプ
  • 自然空冷方式、並列運転で容量アップ可能
  • 基板コーティング・樹脂カバーを標準装備
型名 TEP200-280
入力電圧範囲 300 ~ 1000VDC
効率(Typ.) 88%
出力電圧 280VDC
出力電力 200W
(出力ディレーティングあり)
動作周囲温度 -20 ~ +60℃
機能 過電圧保護、過電流保護、過熱保護
並列運転 可能
冷却方式 自然空冷
耐電圧 入力-出力:3.0kVAC
サイズ(W × H × D) 210×297×45mm
形状 基板型

太陽光発電設備などの自然エネルギーは、直流で発電を行います。また、太陽光発電システムでは、パネルの接続構成によっては発電端電圧が1000V程度の直流高電圧となる場合もよくあります。
これだけの高電圧では、扱う場合にも多くの技術基準による制約を受けてしまいます。
特に直流であっても高電圧であるため、パワーコンディショナーなどの発電システムを動かす制御電源を発電した電力から取ろうとしても、電圧が高すぎるというような場合が出てきてしまいます。
この場合にDC-DCコンバータTEP200-280を用いて発電を行った直流電圧を280Vに降圧させます。
電圧は300V以上1000Vまでの直流電圧を280Vへ変換し、200Wまでの電力を取り出すことができます。
太陽光発電や風力発電、燃料電池発電設備で発電される電力は直流となりますので、こうしたDC-DCコンバータは分散型電源設備が一般的になってきたことで種類が増えてきた製品と言えます。
この製品のように入力直流電圧に幅を持たせていることで、様々な電力設備に対応することができます。
制御電源はそこまで多くの電力を使用しませんが、制御装置が大きくなると制御電源の電力量も増えます。そこでDC-DCコンバータを並列接続することで、200W以上の電力を変換することもできます。
直流電源は、PLCや制御出力などの制御機器は直流が多く、今までであれば交流を直流に変換するAC-DCコンバータで制御機器を動作させるというのが一般的でした。
しかし、自然エネルギー発電設備が多く設置されたことでDC-DCコンバータの需要も一気に増えました。
今現在、多くの種類のDC-DCコンバータが開発されています。

公式プレスリリースはこちら: http://www.tdk-lambda.co.jp/ja/about/press/20180416_1.html