【フジクラ・ダイヤケーブル】活線シース・シールド抵抗測定器を開発

活線シース・シールド抵抗測定器を開発

(株)フジクラ・ダイヤケーブルは、高圧ケーブル線路の診断装置として活線シース・シールド抵抗測定器 E140を開発いたしました。発売開始は本年度上期を予定しています。

(株)フジクラ・ダイヤケーブルでは従来より活線下でシース絶縁抵抗が測定できるE131とシールド(遮へい層)抵抗が測定できるE132を販売してきましたが、E140は1台でシース絶縁抵抗およびシールド抵抗の測定が可能な測定器となっています。測定対象は、3.3kV・6.6kV CVTケーブルおよび単心CVケーブルで片端接地系統の線路です。

E140は高圧ケーブルの接地線に端子箱を予め挿入しておき、シールドに直流電圧を印加してシールド接地間の電圧を測定し内部の基準抵抗電圧と比較することにより、シース絶縁抵抗を求めることができます。

また、シールド抵抗は、シールドに直流電圧を印加し、各ループ抵抗を測定することにより、内部で各相の抵抗値へ自動計算されます。測定した結果は本体に保存され、PCへのデータの取り込みも可能です。

高圧ケーブルが活線状態にある時、シールドに交流誘導電圧が発生している場合があり、測定誤差の要因となる可能性がありますが、E140では商用周波を除去する高性能なフィルタを内蔵してありますので、誘導電圧の影響を除去して測定を行う事ができます。

E140により、シースの絶縁抵抗測定とシールドの抵抗測定を併用することでほとんどの劣化ケーブルが検出できます。E140で診断する事により、停止診断する対象ケーブルの選別ができ、停止時間の削減や点検業務の省力化が図れます。


高圧設備を停電させるにはさまざまな準備が必要であり、停電時間も限られてしまうため、できるだけ停電させずに受電設備の工事や点検を行えればそれに越したことはありません。
今まではシールドケーブルのシールド抵抗やシースの絶縁抵抗といった理論上、活線でも測定可能な場所であっても、活線部からのノイズや誘導電圧により、正しい測定結果が出ないため、停電してからの測定ということになっていました。
測定器側のフィルターにより、活線状態でもシールド抵抗やシースの絶縁抵抗を測定することができるようになり、高圧ケーブル張替基準の調査を行う場合などにビルオーナーに停電作業を申し出る必要もありません。
また、今まではシースの絶縁抵抗とシールド抵抗が測定できる機器が別だったのですが、今回の商品はそれが一体となった機器となっており、測定する場合も二種類の機器を持参する必要がありません。
高圧設備は以前からも活線での点検作業の需要があり、各計器メーカから活線でも使用できる測定機器が出ておりますが、記録に関しては手書きか現地でのデータ印字でした。
今回の製品は、PC接続を行うと保存されたデータが読みだされる機能も有しております。
点検作業などでは繁忙期に重なると、測定したメモを紛失してしまうといったことで再測定などの二度手間が起こりやすくなります。
PCに保存されたデータを活用することで、いつ測定したかを調べるだけで該当のデータを測定器が保持していますので、データ整理がしやすくなります。
活線での測定可能な機器が2種類から1種類に集約されて、PCによるデータ整理がしやすくなった画期的な計測器と言えます。
これからもこうした高圧設備の活線での点検作業が可能となることで、受電設備の点検作業は効率化が図られていくことでしょう。

公式プレスリリースはこちら: https://www.fujikura-dia.co.jp/pdf/news/Fujukura.news_1705.solo.pdf