【フジクラ・ダイヤケーブル】放電電荷-印加電圧特性の測定に適したオールインワン部分放電測定器を販売開始

部分放電測定は絶縁材料、構造の欠陥を診断する有効な手段であり、電気絶縁物を使用する製品の品質保証、経年劣化の保守管理や絶縁材料の研究開発に効果的な試験法として近年特に注目されている非破壊試験法の一つである。
しかし、測定する信号が非常に微小で、外部からのノイズの影響を受けやすく、一般的に測定環境の整備が必要な上、装置については試験電源と測定器以外にもノイズカット用の試験機器や信号検出用の結合コンデンサ、ブロッキングコイル、測定前の校正器が必要となり、大掛かりで複雑になる傾向がある。
また、放電した信号を単に増幅するだけでは、得られる結果が不安定となり、定量的な測定が難しい場合が多い。
一方、従来は耐圧試験のみで良否判定していた低圧電気製品について、近年は高い絶縁性能が要求され、部分放電測定のニーズが高まり、試験規格への適用も増えている。
当社はこのほど、部分放電測定器の国内パイオニアメーカーとしての 40 年以上の実績とノウハウから、AC 5 kV までの試験用電源を内蔵し、配線が不要な一体型で、パルス数制御式の自動利得回路により、簡単な操作で習熟の必要なく、放電電荷-印加電圧特性の定量的な測定が可能な部分放電測定器 B010 を開発したので紹介する。

装置の特長を以下にまとめる。
(1) 面倒な設定は不要。
パルス数制御式の自動利得回路により、操作は簡単であり、習熟を必要としない上、放電電荷-印加電圧特性の定量的な測定に優れている。
(2) 本体のみで部分放電測定が可能。
一体型の装置であり、部分放電測定に必要な機器がすべてセットアップ。校正用パルス発生器を試験時に取り外す必要もない。
(3) コンピュータのソフトウェアによる自動測定。
試験電圧の昇降圧を任意の時間で設定できるため,様々な試験規格に準拠した試験に最適である。
(4) コンパクトで軽量な可搬構造。
重量は約 25kg であり,当社従来製品(B009)と比較し,約 30%削減している。
(5) 高い安全性。
高圧出力ケーブルの先端以外に、充電露出部がない上、インタロック回路を備えており、安全に測定をすることが可能である。さらに、本体前面にはプッシュロック型の非常停止ボタンを有している。


電気機器の絶縁不良に関する測定方法については、耐電圧試験が一般的です。長年使用した電気機器に置いて、耐電圧試験を行っても多くの場合は良い結果がでてくることが多いです。
この耐電圧試験をさらに詳細に絶縁状態を確認する試験が、部分放電測定です。
電気機器にパルスによる電圧を印加し、外側に出てくる放電電荷を測定するというものです。
今までは、耐電圧試験は時間により管理し、耐電圧試験で試験電圧をかけた前と後で、電気機器の絶縁抵抗を測定し、変化がないかという試験を行いました。
しかし、これだけでは長年使用した機器でも異常なしという結果が出やすくなります。そのため、試験では問題がなかったのですが、後日すぐに絶縁不良を起こすといった試験の信用にも関わる事象が発生する可能性もあります。
今までは、部分放電試験は、装置も大掛かりとなり、準備も大変だったため、より詳細な試験結果を求められる場合のみ実施しておりました。
この製品はそんな部分放電試験を一台の試験機で実現し、試験方法もコンピュータ制御により簡単に行うことができるものです。
また、部分放電時の電荷を測定するということで、その結果に精度を求められるものでありますが、そういったノイズ対策も一台の試験機で完結できるというものです。
日ごろ、電気工事の他に年次点検などを実施することもある工事業者の方には耐電圧試験や部分放電試験はなじみのあるものではないでしょうか?
耐電圧試験だけでは、なかなか不良個所が見つけられず、毎年同じ結果となってしまい、設備は古くなっているのだけれども更新に持っていく提案根拠が見つからないというような場合に、年次点検時の部分放電試験などを行ってみてはいかがでしょうか?
毎年試験を行えば、部分放電する電荷量が徐々に増えていき、絶縁が確実に劣化していることが数値上で判明できるようになります。
電気設備の更新は設置年による経年で見る場合が多いですが、使えるまで使うという客先も多く、突然の故障時に対応を余儀なくされてしまっているという方も多いと思います。
こうした最新機器による測定で、結果を数値で客先に知らせてみてはいかがでしょうか?

公式プレスリリースはこちら: 放電電荷-印加電圧特性の測定に適したオールインワン部分放電測定器の紹介