TOA株式会社(本社:神戸市、社長:竹内一弘)は、2022年7月15日、「IPオーディオシリーズ」を拡充し、新たに3機種を発売します。本シリーズはネットワーク上で制御を行う新しい形の放送システムです。施設内のさまざまな機器と連携することで、適切な情報を、適切なタイミングと音量で必要な人に届けられる音のソリューションをより手軽に実現できます。
施設運営において、利用客へのホスピタリティ向上や従業員の労働環境の整備が求められる一方で、労働人口の減少に伴う人手不足により、業務効率化・省力化が課題となっています。昨今ではAI・IoT技術が発展・浸透したことで、防犯カメラや人感センサーによる人の検知、温度や二酸化炭素濃度といった施設の状態など、あらゆるデータの連携や統合が行われ始めています。
「IPオーディオシリーズ」は、ネットワーク上のさまざまなシステムと連携し、IoTセンサーやAIによるセンシングをトリガーとした自動放送を行うことができる新しい放送システムです。これにより、施設利用客への目的ごとのアナウンスや、設備の状況確認・状態監視を簡略化でき、限られた人員の有効配置はもちろん、人的ミスや異常発見の遅れによるリスクの削減に役立ちます。また、既存システムの拡張や連携、設定変更をネットワーク上で容易に行えるうえ、2020年8月に発売済みのホーン型スピーカーに、今回新たに発売しました送信機1機種と受信機2機種を加えたことで、より幅広い現場環境や運用方法に対応した音のソリューションを実現します。
発売商品
商品名 品番 希望小売価格 備考 商品資料 IPページングゲートウェイ IP-A1PG オープン ・電源:PoE
・最大20の音源ファイルを登録可能
・内蔵音源/音声入力のマルチキャスト音声送信機能
・SIP音声/ONVIF音声のマルチキャスト音声転送機能
・HTTPコマンド送信機能仕様図 商品画像 IP音声インターフェース IP-A1AF オープン ・電源:PoE/PoE+
・定格出力:15W(PoE+給電時)、 8W(PoE給電時)
※ともに8Ω
・音声入出力:各1系統
・最大20の音源ファイルを登録可能
・ウィークリータイマーによる時刻指定放送
・マルチキャスト音声(最大20ch)の受信放送仕様図 商品画像 IP天井埋込型スピーカー 8W IP-A1PC238 オープン ・電源:PoE
・使用スピーカー:16cmコーン型
・定格出力:8W
・最大20の音源ファイルを登録可能
・ウィークリータイマーによる時刻指定放送
・マルチキャスト音声(最大20ch)の受信放送仕様図 商品画像 「IPオーディオシリーズ」の主な特長
・多様なシステム連携
IPカメラやSIP電話といったネットワーク上のシステムと連携して、IoTセンサーやAIによるセンシングなど多様で高度なデータをトリガーとした自動放送が可能です。HTTPコマンドにより放送設備と連携させることで、リアルタイムに確実な放送を行うことが可能になり、効率性の向上や省人化に貢献します。
・手軽に導入可能
音源ユニット(最大20音源、80MBまで登録可能)、ネットワークインターフェースを内蔵しており、電源もPoE(一部PoE+)給電方式を採用。シンプルで簡単に放送システムを構築できます。また、汎用プロトコルの採用とサーバーレスでの運用により、手軽にご利用のネットワークシステムへ放送システム搭載ができます。
・設定・調整が自在
送信機のアナログ音声入力や内蔵音源ファイルのほか、SIP電話からの放送やVMSソフトウェアからのONVIF音声による放送など、多彩な音源からの放送が可能です。また、連動する機器からのトリガーに応じて、放送するコンテンツ、音量、エリアなどを柔軟に変更することができます。また、複雑な配線を必要としないため、放送エリアの拡大縮小や端末の移設も自在に行えます。
公式プレスリリースはこちら: 施設内の機器とネットワークで統合
手軽でフレキシブルな新しい放送を実現「IPオーディオシリーズ」発売