【株式会社椿本チエイン】マイナス80℃環境下でのピッキング・搬送技術を活用  マイナス80℃小型自動保管庫「ラボストッカ®80mini」新発売

1.はじめに

株式会社椿本チエイン(本社・大阪市北区、社長:古世 憲二)は、マイナス80℃の環境下で試薬やDNAなどの生体試料を保管する、小型自動保管庫「ラボストッカ80mini」を2022年4月1日に新発売します。

当社では、ワクチンや治療薬などの医薬品開発用の試薬や生体試料(細胞、血液、DNA)を、低温下で安定した品質で長期保管し、必要に応じて迅速かつ正確にピッキング搬送する「ラボストッカ」を2002年に発売。以降、低温試料自動保管庫をシリーズ展開し、国内外の多くの研究機関、大学、製薬会社などで採用いただいています。

今回、新発売する「ラボストッカ80mini」は、研究室内等の限られたスペース内で低温試料自動保管庫を採用したいというお客様のご要望に応え、小型かつマイナス80℃の環境下での試料自動保管を実現したものです。
試料を迅速に入出庫できるロボットシステム、移載・ピッキングロボット技術、温度管理技術などを駆使し、大切な試料の品質を確保。さらに、ヒューマンエラーの防止、作業の効率化、作業環境の改善にも貢献します。

2.特長

(1) 曝露ばくろレス※、庫内着霜の抑制実現により、試料の品質を維持

  • マイナス80℃環境下でピッキングすることにより、曝露レスで特定チューブの入出庫を実現。凍結-解凍サイクルによる試料へのダメージを抑えます。
  • 外気の水分流入を抑える構造により、庫内の霜付きを抑制。さらに、チューブ入庫前に除湿を行います。

※曝露:冷凍保管していたサンプルを常温下にさらすこと

(2) 様々なチューブに対応
様々な種類のチューブに対応可能。(保管例:SBS規格 96ウェル 1.3ml/1.0ml/0.55ml等)

(3) 徹底した省スペース化を実現
約2.26㎡(2.1m×1.08m)の省スペースで設置可能。一体型のため、設置・移設も柔軟に対応できます。

(4) バーコードによるトレーサビリティを実現

(5) 安全性と操作性を確保

  • マイナス80℃環境下での作業がなく、チューブ入出庫時の作業者凍傷などの危険性を回避。
  • タッチパネルで簡単操作、パスワード認証によるセキュリティも強化。

3.仕様

サイズ 幅2,100×奥行き1,080×高さ1,940(mm)
保管容量 約12,000本(96well 1.0ml tube)
装置重量 約1,000kg(本体のみ)
装置電源 商用電源 AC200V

4.用途

創薬研究機関、大学研究機関等での試薬、生体試料(血液、DNA)の低温保管と自動入出庫用

5.価格・納期

都度見積り

6.販売計画

2022年度10台、2025年度50台


公式プレスリリースはこちら: マイナス80℃環境下でのピッキング・搬送技術を活用
マイナス80℃小型自動保管庫「ラボストッカ®80mini」新発売