【ダイキン工業】平成30年度入社式で十河政則CEOが訓辞

ダイキン工業株式会社 平成30年度入社式
代表取締役社長 兼 CEO十河政則 訓辞

― 高い目標に挑戦し続けよう ―

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ダイキン工業株式会社は、平成30年4月2日に、梅田センタービル『クリスタルホール』(大阪市北区中崎西2-4-12)で入社式を行いました。十河政則社長 兼CEOは訓辞の中で、従来の延長線では立ち行かない転換期にある産業界において、当社がめざすべき方向性を示すと共に、新入社員には「イノベーターたれ」と呼びかけました。

<十河社長訓辞(要旨)>

企業を取り巻く環境は大きく変化し、先行きの不透明感も増しています。IoT、ビッグデータ、AIなどの技術革新が急速に広がり、我々は、社会構造・産業構造に大きな影響を及ぼす「第4次産業革命」と呼ばれる変革期の中にいます。こうした時代には、従来のやり方を続けるのではなく、変化を先取りし、ライバルより半歩・一歩先に手を打ち、挑戦し続けることが何より重要です。

こうした時代の中にあって、我々は、得意とする「環境・エネルギー」や「空気・空間」分野において、お客様や社会の「次のほしい」を見つけ出し、社会に貢献し得る新たな価値の創出をめざしていきます。これまで培ってきた強みをさらに磨き、当社にない技術やノウハウを外部から取り込み、新たな事業領域への拡大やビジネスモデルの転換に挑戦していきます。

変化の激しい時代に入社した皆さんに求めたいことは、3点あります――
まず「イノベーターたれ」ということ。皆さんにとってのイノベーションとは、仕事に真正面から向き合い、失敗を恐れずに挑戦する意欲を持ってやり遂げることです。当社は「前向きの失敗」はとがめません。目標に挑戦し続けることで一人ひとりが成長し、それが会社の成長発展につながると確信しています。皆さんの持つ無限の可能性を思い切って試してみてほしいと思います。

二つ目は「進むべき道に迷ったときは、あえてチャレンジングで難しい道を選択する皆さんであってほしい」ということです。私自身、今の自分があるのは葛藤の中で一歩踏み出す挑戦を繰り返してきたからだと思っています。右か左か進むべき道を迷ったとき、皆さんもぜひ勇気を持って難しい道にチャレンジしてください。ひとつひとつの積み重ねが皆さんをどこまでも成長させてくれると思います。

三つ目は「人から謙虚に学ぶこと」です。熱意と謙虚さを持ち、人との関わりを通じて徹底して学ぶことが、経験の浅さを補い、自分を厳しく鍛えてくれます。人は人によって大きく磨かれていくものです。人との関わり合いを通じて、たくましく自分を磨き高めてください。

これから様々な出来事や局面に遭遇していく中で、ものごとを長い目で見て、多面的に捉え、根本や本質を考えることを大切にしてください。そして、自らの目で見て、触れて、感じることで大きく成長し、本当に充実した会社人生を送ってほしいと思います。

(参考:入社式対象者) 

合計 定期採用 キャリア採用
平成30年度入社 557名 434名(技術系:374名、事務系:60名) 123名
平成29年度入社 352名 281名(技術系:222名、事務系:59名) 71名

以上


ダイキン工業は、言わずと知れた空調機のトップメーカーですが、注目すべきはその世界戦略です。多くの日本メーカーが海外での販売に苦戦を強いられている中で、ダイキン工業は中国やアジア、アメリカなどでの空調機のシェアを伸ばしてきました。
特に近年のアメリカでのシェア拡大は特筆すべきもので、前年比でも⒉~3倍の売り上げを上げてきていました。
そんなダイキン工業の入社式でCEOが語ったのは、失敗を恐れずに前に進むことと、人から謙虚に学ぶことの二点でした。
確かに、海外の事業は日本国内で取引をする場合と条件が異なることや、文化が違うなどの理由から多くの日本メーカーがシェアを伸ばすことができずにいます。
入社式で語ったことはこうした海外展開に必要なことではないかと感じます。シェア拡大を狙うその国の人に学ぶことや、失敗しても再度挑戦するバイタリティなどそうした日々の積み重ねが、明日の売り上げのもつながっていきます。
電気工事会社を経営されている方にもこうした成功している大企業がどのように考えているのかということを日々観察して自身の会社の経営にもいい所は取り入れていくといったことも重要です。
進むべき道を迷ったら、あえて厳しいほうを行くというのも、そちらに言った方がそれだけ成長が見込めるということですね。

公式プレスリリースはこちら: 平成30年度入社式 社長兼CEO 十河政則 訓辞 ― 高い目標に挑戦し続けよう ―