古河電工 DFBレーザダイオードチップ工場を新設 DC向け需要に対応

 古河電工は12月17日、信号光源用高出力DFBレーザダイオードチップの生産能力を増強すると発表した。岩手県に新工場を設立するとともに、タイ工場に一部生産ラインを導入する。投資額は380億円で、2028年には生産能力を2025年度比で5倍以上に引き上げる。

 具体的には、グループ会社の古河ファイテルオプティカルデバイスが、東芝グループとして半導体製造実績を持つジャパンセミコンダクター岩手事業所内の工場建物を借用し、DFBレーザダイオードチップの製造工場として新設する。また、グループ会社のFurukawa FITEL(Thailand)で、2025年に着工し2026年2月に竣工予定の第二工場内に、DFBレーザダイオードチップの検査・組立設備を導入する。国内外の生産拠点を活用することで、急拡大する需要に対応していく。

 ネットワークの伝送速度が、従来の400Gbps以下から800Gbps、1.6Tbpsへと高速化する中、データセンターでは、強度変調方式の光トランシーバが広く用いられており、近年は、小型・高集積、低消費電力、低コストという強みを持つシリコンフォトニクス技術が注目されている。こうした中、単一波長で高出力なDFBレーザダイオードチップは、光源としての需要が急増している。さらに、高速なデータ処理や電力消費量削減といった課題に対応するため、CPOを用いた次世代のネットワークスイッチ装置による広帯域化と省電力化が期待されている。

 古河電工は2000年からDFBレーザダイオードチップの製造を手掛け、業界最高水準となる高光出力100mWを実現。光トランシーバメーカーなどへの納入実績も豊富で、高い評価を得ている。

電線新聞 4417号掲載