【TDKラムダ】医用規格適合直流電源に1500Wクラスを追加

電源製品: 医用規格適合のCME-Aシリーズに1500W出力モデルを追加

  • 大容量1500Wモデルを加えることにより、多様なアプリケーションに対応
  • 低漏洩電流0.3mA以下を実現し、かつEMI Class-Bに準拠対応
  • 豊富な機能を標準装備したフルファンクション製品

TDK株式会社(社長:石黒 成直)は、医療機器・産業機器向けのTDK-LambdaブランドのAC-DCスイッチング電源「CME-Aシリーズ」に新たに1500W出力モデルを追加したことを発表します。これにより医用規格適合のCME-Aシリーズは、30W、60W、100W、150W、200W、350W、1500Wの7モデルのラインアップとなり、更に多様なお客様のニーズにお応えします。TDKラムダ株式会社(社長:矢代 博行)が2018年9月より1500W出力モデル(CME1500A)の量産出荷を開始します。

CME-Aシリーズは、医療機器や産業機器に最適な基板型(30~200W)・ユニット型(350W、1500W)のAC-DCスイッチング電源です。30~350W出力モデルは自然空冷方式を採用。1500Wモデルは強制空冷方式ながら、ファン可変速回路を搭載し静音化が求められる各種装置に最適な製品です。本シリーズは医療機器を主な用途として設計されており、各種医用規格に適合しています。ES/CSA/EN60601-1 Ed.3.1を取得し、入力-出力間:2MOPP(患者保護手段)の絶縁対応となっており、さまざまな医療機器への搭載が可能となります。

今回新たに開発した1500W出力モデル(CME1500A)は、充実した各種機能※を標準搭載しています。安全規格は医用規格IEC60601-1に加えて、情報機器規格IEC60950-1も取得しており、幅広い用途にご利用いただけます。

※補助電源(5V/1A)、リモートON/OFFコントロール、パワーフェイル信号、並列運転など

主な用途

  • 医療機器、工業用・商業用自動機器、計測機器、半導体製造装置など

主な特長と利点

  • 医療機器に要求される入力両相Fuse搭載
  • EMI Class-B準拠対応(雑音端子電圧、雑音電界強度)
  • 各種機能を標準搭載
    補助電源(5V/1A)、リモートON/OFFコントロール、パワーフェイル信号、並列運転機能
  • 各種安全規格に対応
    ES/CSA/EN60601-1 Ed.3.1、UL/CSA/EN60950-1

主な仕様:CME1500A

モデル CME1500A
入力電圧範囲 85~265VAC / 120~340VDC
効率 (Typ.)
(24Vタイプ、200VAC)
88%
漏洩電流 0.3mA Max.
出力電圧 12/15/24/36/48VDC
出力電力 1500W
動作周囲温度 -20 ~ + 60℃
冷却方式 強制空冷(ファン可変速回路搭載)
耐電圧 入力-出力: 4kVAC (2MOPP)、入力-FG: 2kVAC (1MOPP)、
出力-FG: 1.5kVAC (1MOPP)
安全規格 ES/CSA/EN60601-1 Ed3.1
UL/CSA/EN60950-1
EMI(CE/RE) Class-B 準拠
サイズ(W × H × D) 127 x 63 x 261 mm

TDK株式会社について

TDK株式会社(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。
主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。
2018年3月期の売上は約1兆2000億円で、従業員総数は全世界で約103,000人です。

TDKラムダ株式会社について

TDKグループのTDKラムダ株式会社は、産業機器向け電源のリーディングカンパニーとして、高信頼の電源をグローバルに幅広く展開しています。日本、中国、ヨーロッパ、アメリカ、アジアの世界5極に研究開発拠点を置き、開発・製造から販売・保守までのフルファンクション体制でお客さまのさまざまなニーズにお応えしていきます。詳細は、https://www.tdk-lambda.co.jp/ja/をご覧下さい。


医療用電子機器には、心電図の測定機器や電気ショックをかける機器など人命に関わるものが数多く存在します。
そのため、それに使用される電子部品も通常の規格とは異なる厳しい基準をクリアしなければ医療用として販売することができません。
TDKラムダでは、今まで医療用電子機器向けの直流電源シリーズを販売しておりましたが、今回、容量の大きな1500Wクラスの直流電源装置を新たに追加することを発表しました。
今まではシリーズとして最大が350Wでしたが、今回1500Wのラインナップが追加となったことで、より大規模な機器へも直流電源一台での搭載で供給を行うことができるようになりました。
高電圧を発生させる機器や、大掛かりな装置では、350Wクラスではなかなか電源としては比較的小容量となってしまいます。しかし、医療規格を取得していない他のシリーズの大容量機器を使用することができないため、シリーズの最大クラスを並列で供給しなければなりませんでした。
医療用機器は、信頼性と安全性が厳しく規定されていますので、装置を開発する場合には注意しましょう。

公式プレスリリースはこちら: 電源製品: 医用規格適合のCME-Aシリーズに1500W出力モデルを追加