国土交通省が発表した7月の新設住宅着工戸数は、前年同月比0.7%減(2カ月連続減)の8万2615戸となった。持家は6カ月ぶりに増加し、貸家が14カ月連続減、分譲住宅も2カ月連続で減少した。
【新設住宅着工戸数】
新設住宅着工数は2008年まで年間100万戸台を維持してきたが09年に77万戸台に落ち込み、以降小幅な回復が続き13年は約98万戸まで持ち直した。14年は再び90万戸を割り込んだが15年は90万個に乗せ、16年は100万戸到達が期待されたが97万戸弱にとどまり、17年も96万4641戸だった。7月の季節調整済み年率換算値は95万8000戸(前年同月比7000戸減)で、前月比では4万3000戸増(4.7%増)だった。5月に11カ月ぶりに増加し6月に再び減少に転じた着工床面積は1.6%減の659万平方㍍。
内訳をみると、持家は0.3%増の2万5447戸で、6カ月ぶりの増加。うち民間資金分は1.2%増の2万2651戸で6カ月ぶり増、公的資金分は6.7%減の2796戸で13カ月連続減。
貸家は1.4%減の3万5847戸で14カ月連続減少。うち民間資金分は2.3%減の3万2196戸で14カ月連続減、公的資金分は7.2%増の3651戸で2カ月連続増。
分譲住宅は0.7%減の2万885戸で2カ月連続減。うちマンションは4.0%減の8699戸で2カ月連続減。戸建て住宅は2.5%増の1万2004戸で4カ月連続増。
地域別の動向は、首都圏は4.1%増の2万7669戸(7カ月ぶり増)。近畿圏は3.6%減の1万2151戸で2カ月連続減、中部圏は6.1%増の1万80戸で2カ月ぶり増、その他地域は5.3%減の3万2715戸で8カ月連続減だった。
【建築物の着工床面積】
全建築物の着工床面積は2.6%増の1187万平方㍍で、4カ月ぶりの増加。このうち公共建築主分は15.9%減の72万平方㍍で4カ月連続減、民間建築主分は4.0%増の1115万平方㍍で3カ月ぶり増だった。
民間建築主分のうち、居住用は1.0%減の683万平方㍍で8カ月連続減。非居住用は13.2%増の432万平方㍍で3カ月ぶり増だった。