新ブランドライン『うるるとさららシリーズ』でルームエアコンなど4商品を新発売
ダイキン工業株式会社は、健康で快適な空間づくりに欠かせない湿度コントロール技術に優れた空調商品をラインアップしたブランドライン『うるるとさららシリーズ』を新たに立ち上げ、壁掛形ルームエアコン『うるさらX(エックス)』『うるさらmini(ミニ)』、除加湿ストリーマ空気清浄機『うるるとさらら空気清浄機』、店舗・オフィス用エアコン『うるるとさららZEAS(ジアス)』を2019年11月1日より順次発売します。
健康で快適に暮らせる住宅や効率的に働けるオフィスなどの空間づくりおいて、エアコンをはじめとした空調機の役割は大きく、なかでも「空調の四要素」と呼ばれる温度・湿度・気流・清浄度の適切なコントロールは重要です。近年では、夏場の暑さ対策や冬場のインフルエンザ対策など、湿度が関連する社会課題が顕在化し、意識されることの少なかった湿度の重要性がこれまで以上に高まっています。
当社は、空気・空間における湿度の重要性にいち早く着目し、1999年に世界初の湿度コントロール技術を搭載したルームエアコン『うるるとさらら』を発売しました。以来、独自の湿度コントロール技術をはじめとした空調制御技術や省エネ技術、AI・IoTなどの情報技術、豊かな空間を演出するデザインなどを蓄積し、空調機の付加価値づくりを追求してきました。
『うるるとさららシリーズ』は、空調の付加価値づくりを追求する中で当社が培ってきた湿度コントロール技術を軸に、用途に合わせて多彩な技術を組み込んだブランドラインです。『うるるとさらら』発売20周年を機に立ち上げた本ブランドの展開で、湿度に対する生活者の意識を高めるとともに、人々の暮らしの空間であるリビングルームや寝室、子ども部屋、オフィスや店舗、病院など、あらゆる場所の年間を通じた健康・快適な空間づくりを提供していきます。
壁掛形ルームエアコン『うるさらX(エックス)』
ルームエアコン1台で「空調の四要素」を目的に応じて最適に掛け合わせ、より健康で快適な環境づくりを実現させていく想いを込めて、『うるさら7(セブン)』から、掛け合わせることを表す「X(エックス)」を冠した『うるさらX(エックス)』に変更します。
『うるさらX』の主な特長
1.当社独自※1の無給水加湿技術を応用した、業界初※2の「水内部クリーン」を搭載。空気が乾いた冬でも最大1.0L※3の水で室内機の熱交換器を洗浄し、年間を通して清潔な空気をお届け
エアコンの年間運転時間が増加する中、室内機の清潔さへの意識が高まっています。室内機を清潔に保つには、熱交換器に付着するカビの抑制とカビの養分となるホコリを取り除くことが必要です。夏場の冷房運転時には、熱交換器を冷却して生成した結露水を利用しホコリを洗い流していましたが、空気中の湿度が低い冬場では結露させづらく、熱交換器を洗浄することが困難でした。
「水内部クリーン」は、無給水加湿技術によって室外から取り込んだ水分を利用して最大1.0Lの結露水を発生させ、ホコリを洗い流します。その後、ストリーマ照射、送風、加熱乾燥により室内機内部のカビの成長を抑制します。これにより、年間を通して清潔な空気を届けます。2.新形状のフラップで包み込むような柔らかい気流を実現し、強い風を感じやすかった暖房運転開始時でも部屋が暖まる速さを変えることなく体に感じる風速を約70%※4低減
室内機の2枚のフラップに気流を沿わせるダブルコアンダ効果で広範囲に気流を吹き出せる形状に刷新し、包み込むような柔らかい気流制御を実現しました。暖房運転開始時に素早く部屋を暖めるための大風量は維持しながらも、心地よい風を届けます。設定温度到達後は壁面に沿って風を送る「垂直気流」で人が風を感じにくく、快適な暖房環境を提供します。
そのほかの新特長
- 入眠から起床までの眠りの深さや体温変化に合わせて室温をコントロールする「新・おやすみ運転」の搭載で、深睡眠を促して快眠をサポート。さらに、新たに開発したスマートフォンアプリ『ねむロク※5』と連動し、深睡眠時間をはじめとした睡眠状況をスコアで確認可能。
- 加湿運転することで室内の壁紙や家具に染み付いたニオイ分子を浮き出させ、除湿運転により屋外へ放出する「水de脱臭※6」を搭載。
壁掛形ルームエアコン『うるさらmini(ミニ)』
加湿、除湿を用いた湿度コントロールはリビングだけでなく、寝ている間の喉の乾燥、子ども部屋の環境改善など、寝室や子ども部屋においても重要視されています。『うるさらmini(ミニ)』は『うるるとさらら』で培ってきた無給水加湿、新・ハイブリッド除湿を搭載。更に『うるさらX』と同等加湿量ながら、室内機を小部屋に合わせて薄型設計しました。6~10畳クラスをラインアップし、『うるるとさらら』の小部屋用モデルとして、湿度コントロールされた快適な環境を提供します。
『うるさらmini』の主な特長
1.『うるさらX』にも搭載の無給水加湿技術と新・ハイブリッド除湿技術を中級機種に初採用し、リビング以外の寝室や子ども部屋でも湿度コントロールされた快適な環境づくりに貢献
『うるさらX』と同じ室外機母体を採用することで無給水加湿を搭載し、同量の加湿量を実現しました。外気中の水分を室内に取り込み加湿するため、給水不要で24時間連続運転が可能で、睡眠時や勉強時でも快適な環境を実現します。
また梅雨時期など、気温は低くても湿気の気になる時期の快適性も確保できる「新・ハイブリッド除湿」を搭載しました。室温を下げる除湿と、室温を下げない除湿を部屋の負荷に合わせて自動的に切り替え、生活シーンに合わせて自動で快適な除湿を行います。2.小さい部屋に適した6畳用から10畳用のラインアップに限定し、室内機のコンパクト化を実現
室内機に新デザインを採用し、製品の厚みを272mmと薄型設計しました。6畳用から10畳用のラインアップに限定したコンパクトなサイズで、寝室や子ども部屋などの小部屋での圧迫感を軽減します。3.新たに開発したスマートフォンアプリ『ねむロク』と連動し、入眠を促進し快眠をサポート
無線LAN接続アダプターを標準搭載しました。新開発のスマートフォンアプリ『ねむロク』を使用することで入眠時や起床時間に合わせてエアコンが室温を調節します。本アプリは深睡眠時間をはじめとした睡眠状況をスコアで表すことができ、楽しみながら快眠をサポートします。4.「水内部クリーン」により室内機を清潔に保ち、一年中清潔な気流をお届け
『うるさらX』と同様の「水内部クリーン」を搭載しました。無給水加湿技術を活用して発生させる結露水により室内機の熱交換器についたホコリを夏場だけでなく冬場でも洗い流します。さらにはストリーマの照射と送風、加熱乾燥によりカビを抑制し、一年中キレイな空気を届けます。その他の特長
- 『うるさらX』にも搭載の「フィルター自動お掃除機能」や「ストリーマ空気清浄」も搭載。
除加湿ストリーマ空気清浄機『うるるとさらら空気清浄機』
湿度コントロールが求められる様々な空間に向けて、工事をともなわず、簡易に設置ができる除加湿空気清浄機をラインアップしました。ボタンひとつで室内の空気質(温度・湿度)を診断して、自動で最適な運転モードを選択する「おまかせ運転」で年中、快適湿度に自動コントロールします。
『うるるとさらら空気清浄機』の主な特長
1.当社の空気清浄機で初※7のエアコンとの連動機能※8でエアコン立上げ時の除湿と加湿をアシスト
本空気清浄機は、無線LANアダプターを内蔵しており専用アプリ『Daikin Smart APP』に接続することで、当社の空気清浄機で初めてエアコンとの連動運転が可能になりました。新型ルームエアコンと連動し、エアコンの湿度コントロールとあわせて除湿・加湿を自動的に開始することで、目標湿度到達をアシストします。また、冷房時・暖房時に温度ムラを検知すると風量を変え、気流循環を高めることで、快適な空間をお届けします。2.「ツインストリーマ」を搭載し、有害物質の分解力と脱臭力が約2倍※9に向上「TAFUフィルター」搭載で、10年後でも従来比の約1.4倍※10の集塵能力を維持
本商品は、従来機に比べ2倍のストリーマユニットを搭載し、フィルターに補集した有害物質を従来の約2倍のスピードで分解し、脱臭力を約2倍に向上しました。また、撥水・撥油効果の高い素材を使用した「TAFUフィルター」を搭載することで、付着した汚れが広がりにくく、静電力が落ちにくいため、10年後でも従来フィルター比約1.4倍で、集塵能力が持続します。3.除湿と加湿のタンクに「光るタンク窓」を採用し、水切れや満水をLEDが点滅してお知らせ
お客様の使用環境にて、しっかり除加湿の機能を発揮できるように、従来からのお知らせ音と本体のお知らせランプ点灯に加えて、水切れや満水時にはそれぞれのタンク窓をLEDランプで点滅させることで、視覚的にお知らせします。4.除湿・加湿・集塵・脱臭の4つの機能が1台に集約、多彩な組み合わせで365日快適
- 洗えないスーツなどの衣類のニオイを水の力だけで、自宅で手軽に脱臭(加湿、除湿+空気清浄)
- 運転音を抑えながら、すばやく乾かす衣類乾燥機能を搭載(除湿+空気清浄)
- ホコリおよびニオイセンサーに加えて、新たにPM2.5センサーを搭載し3方向から素早く吸引
5.スマート操作(スマートスピーカー・スマートフォン対応)で、より便利に使いやすく
- 離れた場所からの音声操作や、室内の空気の汚れ度合い・温湿度の確認が可能
- スマートフォンでは、外からの操作や生活パターンに合わせたタイマー設定ができ、室内の空気の汚れ度合いの6段階表示や、ぴちょんくんの頭の色で表した湿度レベルの確認も可能
その他の特長
- 「2019年度グッドデザイン賞」を受賞
- 花粉問題対策事業者協議会(JAPOC)認証マークを取得
店舗・オフィスエアコン『うるるとさららZEAS』
加湿を求める空間は、住宅だけでなく、クリニックや学習塾、保育園や理美容など多様です。ダイキン独自の無給水加湿による湿度コントロール技術を業務用途にも展開することで、様々な場所の快適な空間づくりをサポートします。
『うるるとさららZEAS』の主な特長
1.新たに開発した無給水加湿ユニット『うるるユニット』と、「さらら除湿」が搭載された店舗・オフィスエアコンを組み合わせることで、年間を通じて湿度コントロールが可能
『うるるとさららZEAS』は、『うるるユニット』の「うるる加湿(無給水加湿)」と店舗・オフィス エアコン『スカイエア』の機能である「さらら除湿(除湿冷房)」を組み合わせ、1台のリモコンで温度と湿度設定が可能です。これにより年間を通じた湿度コントロールが可能になります。
また、『うるるユニット』単体でも運転可能なため、既築物件でも加湿を追加することが可能です。湿度が低く乾燥する冬はうるおう加湿暖房、湿度が高く過ごしにくい夏は心地よい除湿冷房で快適な空間づくりを実現します。2.ルームエアコンで培った無給水加湿技術の応用で、住宅以上の換気量が要求される業務用施設※11でも十分な1,300ml/h※12の大容量の加湿を実現
クリニックや高齢者施設、保育園など人が多く集まる場所では乾燥対策、ウイルス対策、快適性の向上など加湿ニーズが様々に存在します。これまで当社が培ってきた無給水加湿の技術を応用し業務用途へ展開します。住宅以上の換気量が求められ広い空間を加湿することが難しい業務用施設でも、湿度を届ける風量や空気の流れを緻密に組み合わせることで1,300ml/hの加湿量を実現しました。
また、加湿と同時に外気を暖めながら取り込む給気換気を行うことで、室内の気圧が高まりすきま風の侵入を軽減することも可能です。3.水タンクや給水配管が不要で、煩わしい給水作業や水漏れの心配のない湿度コントロールを実現
ダイキン独自の無給水加湿方式は、一般的な加湿器に必要な煩わしい給水の手間が不要です。また水を溜めないため、タンクや加湿エレメントの掃除が不要でクリーンな加湿が可能です。また天井埋込形なので設置場所をとらず、空間のスペースを有効に活用できます。
価格・発売時期・注 釈
壁掛形ルームエアコン『うるさらX(エックス)』
製品名 ルームエアコン 『うるさらX(Rシリーズ)』 (価格:オープン価格) 単相100V AN22XRS-W AN25XRS-W AN28XRS-W AN36XRS-W AN40XRS-W - - - - - 単相200V - - - - AN40XRP-W AN56XRP-W AN63XRP-W AN71XRP-W AN80XRP-W AN90WRP-W 適用畳数 おもに6畳 おもに8畳 おもに10畳 おもに12畳 おもに14畳 おもに18畳 おもに20畳 おもに23畳 おもに26畳 おもに29畳 発売日 2019年11月1日 壁掛形ルームエアコン『うるさらmini(ミニ)』
製品名 ルームエアコン 『うるさらmini(Mシリーズ)』 (価格:オープン価格) 単相100V AN22XMS-W AN25XMS-W AN28XMS-W 適用畳数 おもに6畳 おもに8畳 おもに10畳 発売日 2019年12月24日 除加湿ストリーマ空気清浄機『うるるとさらら空気清浄機』
製品名 除加湿ストリーマ空気清浄機 『うるるとさらら空気清浄機』』 (価格:オープン価格) 品番 MCZ70W‐T 発売日 2019年11月1日 店舗・オフィス用エアコン『うるるとさららZEAS(ジアス)』
製品名 うるるユニット 本体 うるるユニット パネル リモコン 機種名 HKCV13AV BHKC13AF BRC1G3 希望小売価格(税別) 455,000円 60,000円 39,000円 発売日 2020年 春
※1 当社調べ:2019年10月3日現在、家庭用壁掛形ルームエアコンにおいて。※2 当社調べ:2019年10月3日現在、無給水加湿技術を用いて結露水を生成し、家庭用壁掛形ルームエアコンの熱交換器を洗浄する機能。
※3 測定条件:当社試験室14畳において試験機種S40XTRXPで「水内部クリーン(JIS暖房条件である室内および屋外温度7℃CDB/6℃WBにおいて、室温26℃、室内湿度60%を目標に加湿暖房運転を最大90分実施し、その後、冷房運転を60分実施)」を作動した際に生成された結露水の計測量。部屋の広さ、換気回数、室外温湿度、機種能力など、条件によっては結露水の量が少ない場合があります。「水内部クリーン」作動時は室内温度が大きく下がるため、外出時などお部屋に人がいないときにご使用ください。約1ヵ月に1回行うことをおすすめします。
※4 測定機種:AN40XRP(最新モデル)とAN40WRPの比較。測定条件:当社環境試験室14畳において暖房運転を実施室内機設置位置正面から1mの場所において風速を計測。実測最大風速2.9m/sに対し、最新モデルで0.7m/sに低減。
※5 2019年12月よりサービス開始予定。画面は開発中のため変更になる場合があります。スマートフォンアプリの利用には、無線LAN接続アダプターならびにインターネット接続環境、別途通信費等が必要です。
※6 暮らしの科学研究所(株) 2009年5月12日発行の試験報告書より。試験条件:暮らしの科学研究所(株)にて実施。チャンバー(5㎡)内にニオイの発生源となる布団とエアコンを設置。温度20℃で、湿度40%で一定にした場合と湿度を40%、60%、45%に変化させた場合で、アンモニア、トリメルチアミン、硫化水素の濃度変化を測定。
※7 当社調べ:2019年10月3日現在、除湿・加湿においてもエアコン連動ができることについて。
※8 当社ルームエアコン壁掛形ペア機W型以降が対象。
※9 1m3ボックスに空気清浄機および排ガス由来のVOCとしてアセトアルデヒドを投入し、空気清浄機を運転(ストリーマ最大出力運転時)。アセトアルデヒド濃度変化を測定(フィルター吸着分は差し引いた分解量のみ試算)(自社評価)アセトアルデヒド濃度の減少傾きが従来の2倍であることを確認。新型機2020年 ACZ70Wの下位機種(ACK70U)と従来機2016年ACK70Tとの比較。
※10 29.4m3(約6畳)の試験空間でタバコによるアンモニア濃度の変化を測定。臭気強度3相当からの濃度からの減衰を比較。(自社評価)試験結果:30分後の室内アンモニア濃度が1/2であることを確認。新型機2020年 ACZ70Wの下位機種(ACK70U)と従来機2016年ACK70Tとの比較。
※11 1台当たり40m2の空間を想定。お部屋の換気量が多い場合、設定風量が小さい場合、建物の構造等により、設定湿度にならない場合があります。なお、加湿時の運転パターンはお客様の設定や部屋の広さ、換気回数、温湿度条件によってことなります。
※12 加湿能力測定条件/外気温度7℃DB、6℃WB(JIS定格暖房能力測定条件)、室内温度20℃、ダクト長20m(Ø150)加湿運転:風量「強」において。外気温度-10℃以下、外気相対湿度が20%以下の場合は加湿運転できません。外気相対湿度が20%低下します。一般の加湿器とは加湿方法が異なるため加湿量は外気条件により変化します。
公式プレスリリースはこちら: 新ブランドライン『うるるとさららシリーズ』でルームエアコンなど4商品を新発売