株式会社フォトロン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 瀧水隆)は、120万画素&1,000 fpsで撮影した画像データをPC側メモリにリアルタイム転送できる新しいハイスピードカメラ『INFINICAM UC-1』(55mm×55mm×55mm(WHD)、280g)を2020年12月21日より発売します。
製品名 INFINICAM UC-1
発売日 2020年12月21日
価格 価格はお問い合わせください。製品化の背景
株式会社フォトロンは、民間企業の研究開発部門や生産技術部門、大学官公庁の最先端の研究開発テーマに向けた画像システムソリューションを提供しております。
近年、AIを活用した画像解析や自動化(FA)する工場のマシンビジョンなど、多岐に渡る画像活用の用途において、高速撮影だけではないリアルタイムでの画像転送ニーズが高まっています。
リアルタイムの画像転送を実施しようとした際、既に市場にある産業用カメラでは、専用のフレームグラバーボードが必要となりコストが高くなる傾向があります。また、従来のハイスピードカメラを使用した場合では、大容量の画像データを専用メモリへ保存するため、リアルタイムの画像転送が課題でした。当社ではこれらの課題に対して、120万画素&1,000 fpsの高速高解像度で撮影した画像データをPC側メモリにリアルタイム転送できる新しいハイスピードカメラ『INFINICAM UC-1』をラインアップに加えることで、顧客のさらなる課題解決に貢献します。
『INFINICAM UC-1』の主な特長
シンプルな高速画像処理
これまで高速画像処理にはフレームグラバーボードなどの専用ボードを使用し、デスクトップPCが必須かつケーブル配線が必要でしたが、INFINICAM UC-1は汎用のUSB3.1TypeCケーブル1本とPC1台で環境構築できます。専用ボードが不要なのでノートPCも使えます。
小型軽量・汎用Cマウント
INFINICAM UC-1は55mm×55mm×55mm(WHD)のサイズで、重さ280gの小型密閉筐体です。レンズマウントはCマウントなので汎用的な各種レンズを選択することができます。
リアルタイム圧縮&高速転送
INFINICAM UC-1は撮影データを1/4以下の容量にリアルタイム圧縮し高速転送を行います。通常USB3.1では送れない120万画素&1,000 fps(解像度1246×1008画素で1,000コマ/秒)の撮影データも、データ転送を待つことなくリアルタイム計測に使えます。また、一般的なハイスピードカメラはカメラ本体の内蔵メモリによって録画時間が制限されてきましたが、INFINICAM UC-1ではPCの大容量ストレージを使えば長時間録画も可能です。
INFINICAM UC-1 リアルタイム画像処理オープンな開発環境
INFINICAM UC-1は公式ホームページで最新SDKや開発環境、マニュアル類を公開しており、ダウンロードできます。サンプルプログラムのソースコードなども順次公開予定です。
INFINICAM UC-1の応用先
- 物体検知
- 物体追跡
- モーション解析
- 物体のラベリング
- テンプレートマッチング
- フォーカス検知
- エッジ検出
- 表面粗さ解析
- オプティカルフロー
- デジタルホログラフィ
関連情報
公式プレスリリースはこちら: 120万画素&1,000fpsで撮影できるUSBストリーミングハイスピードカメラ『INFINICAM UC-1』新発売