東神電気㈱(本社・大阪市淀川区、寺岡龍彦社長)は、現場での上向き作業に威力を発揮する補助器具「アームキーパー」をこのほど開発し、今夏から発売に踏み切ることになった。
同製品は、前方上度90から下度90度までの範囲で腕を自由に動かすことができ、任意の位置で肘部分のところを固定できる器具。体感の姿勢を補正して荷重のかかる部分をサポートできるのが特長。製品にはモーター等の駆動部分は一切ないために、重量はわずか3・8㎏と軽量で、装着時の負担を軽減している。開発の背景は、「上向き作業をする際、『肘を固定できる道具はないか』という作業者からの話を聞き及び、電気工事にも同様の問題があるとして開発を進めたもの。展示会等で参考出品し、反応はあった」(担当者)と語る。
作業者の肘部分を固定することによって、特に上向きの作業時の肩や腰への負担を軽減することのできる作業負担軽減装置として注目されそうだ。照明器具の取り付けや取り外し、あるいは軽天井工事といった連続して行う作業に最適。また、ロック解除は固定されていない上腕部の上げ下ろし動作で、近くに取り付けられているオフスイッチを押すことにより簡単に解除できる。