私もひと言  住電日立ケーブル 岡田久知社長

適正な利益確保図り 健全な経営を推進

住電日立ケーブル 岡田久知社長

自分が、社長に就任して2カ月が経過した。コロナ禍は、一時的に収束の兆しがあるも、AI予想によれば冬場に再び悪化するとしており、予断できない。建販分野では、特に市販関係が影響を受けると思い、簡単に相関関係をグラフにしてみた。グラフでは、面白いことに概ね第2~5波のピークには需要が減少することなどが分かった。

全需が下がれば、価格下落は一般的である。つまり、今までの景気減速による価格下落とは、今回は事情が違う。数年前から問題になっている物流費アップに加え、銅価や副資材の高騰も響き、従来とは異なる市況価格で推移している。各社とも世の中の流れに応じ、ボリュームより適正な利益確保を重視しているとみられる。ユーザーのコストダウン要請は、従来以上に高まっている。その努力を続けるとともに、適正な利益確保を図りながら、健全な経営を行っていきたい。

電線新聞 4254号掲載