タツタ電線の本体に一本化 タツタ立井と中国電線 2社の材料調達と営業

タツタ電線は10月26日、完全子会社2社の「タツタ立井電線(兵庫県加東市、井手兼造社長)」と「中国電線工業(大阪府藤井寺市、八巻徹夫社長)」の原料調達機能と営業・販売機能を吸収すると発表した。

今回のタツタ電線グループ内の再編は、タツタ立井電線と中国電線工業2社における原料調達などの購買部門と、製品販売を行う営業部門を、タツタ電線に集約するもの。これにより、タツタ立井電線、中国電線工業2社の購買部門と営業部門は、タツタ電線のワイヤー&ケーブル事業本部の購買部門と営業部門に一本化され、三位一体となる。

この吸収分割の実施日は22年7月1日を予定している。その後、タツタ立井電線と中国電線工業の両社は、電線ケーブルなどの製造に特化することになる。

タツタ電線によれば、今回の集約・統合の目的は、情報の共有をさらに進め、市場開拓、差別化新製品の開発加速を図るとともに、業務効率化や販売拡大を推進することにあるという。

タツタ立井電線は、産業ロボット用高力ケーブル、計装用ケーブル、放送用ケーブル、同軸ケーブルなどを製造・販売している。

一方、中国電線工業は、機能自動車・半導体製造設備向け動力・制御用ケーブル、農業用ケーブルなどを製造・販売している。

電線新聞 4258号掲載