【TDKラムダ株式会社】電源製品: 出力保持時間延長モジュールの開発、量産

【TDKラムダ株式会社】電源製品: 出力保持時間延長モジュールの開発、量産
  • 1次側に接続するタイプのZBM-AC
  • 汎用のAC-DC電源、DC-DC電源の出力側に接続するタイプZBM20、DBM20
  • ZBM-AC・ZBM20:基板型タイプ、DBM20:DINレール取り付け専用タイプ

2022年1月27日

TDK株式会社(社長:石黒 成直)は、TDK-Lambdaブランドの出力保持時間延長モジュールDBM20、ZBM20及びZBM-ACを新たに開発したことを発表します。TDKラムダ株式会社(社長:八鳥 佐内)が2022年2月より受注を開始します。

出力保持時間延長モジュールは、弊社としては初めてラインアップする製品群であり、総称をe-hold*1といいます。専用電源*2の1次側に接続するタイプのZBM-ACと、汎用電源の出力側に接続するタイプのDBM20・ZBM20をご用意しており、お客様の用途に合わせて柔軟にご選定いただくことが可能です。

e-holdは、半導体プロセス装置向けの規格SEMIF47の出力保持への対応や、DXの一環として広まっているロボット関連機器にて出力保持時間延長のご要望が多いことを受け開発した製品群です。いずれのモデルも並列接続による保持時間のさらなる延長が可能と拡張性が高く、様々なケースで装置の安全稼働や、データセーブの時間の確保、装置の安全停止等の実現に貢献します。

安全規格についてはAV・情報・通信機器規格IEC62368-1を取得しております。DBM20に関してはUL/cUL508を、ZBM-ACに関してはIEC/EN62477-1(過電圧カテゴリⅢ)の認証も取得しておりますので、幅広い装置にご使用いただけます。

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  • *1e-holdはTDKラムダの登録商標です。
  • *2専用電源:ZWS300RC-24/BM及びZWS300RC-24/RBM

主な用途

  • FA、ロボット機器、半導体製造装置、ビルオートメーション機器、通信機器など

主な特長と利点

  • 小型で出力保持時間延長の実現により装置の小型化に貢献
  • 1次側接続タイプ(ZBM-AC)、汎用電源出力側接続タイプ(DBM20・ZBM20)
  • ZBM-AC:シームレスな出力電圧保持が可能
  • 世界の各種安全規格に適合

主な仕様:ZBM-AC

モデル ZBM-AC162 ZBM-AC162/S
入力電圧上限 395VDC max
保持時間 (Typ.)*3 200ms *290W時
充電時間 (Typ.) 4s
補助電源 なし あり(24VDC, 0.2A出力)
動作周囲温度 -10 ~ + 70℃
冷却方式 自然空冷
安全規格 IEC/UL/EN/CSA62368-1, IEC/EN62477-1(過電圧カテゴリⅢ)
サイズ(W×H×D) 54.0 × 42.0 × 170.0 ㎜
機能 Power Fail信号(モジュールの状態を監視)

主な仕様:ZBM20、DBM20

モデル ZBM20-12 ZBM20-15 ZBM20-24
DBM20
(Fixモード)
ZBM20-24
DBM20
(VIN-1モード)
入力電圧範囲 12VDC
(11.5-14.4VDC)
15VDC
(14.4-18.0VDC)
24VDC
(23.0-30.0VDC)
24VDC
(24.0-30.0VDC)
出力電圧 11VDC 13.8VDC 22.4VDC 23.0 ~ 29VDC
保持時間 (Typ.)*3 380ms 380ms ZBM20-24 : 380ms (22.4VDC出力時)
DBM20 : 250ms (22.4VDC出力時)
出力電力 220W 276W 448W 580W
(29.0VDC出力時)
充電時間 (Typ.) 40s
動作周囲温度 -25 ~ +70℃
冷却方式 自然空冷
安全規格 IEC/UL/CSA62368-1 ※DBM20のみ:UL/cUL508
サイズ
(W×H×D)
85.0 × 57.0× 175.0 ㎜ ZBM20-24 : 85.0 × 57.0× 175.0 ㎜
DBM20 : 49.0 × 123.6× 115.4 ㎜
機能 DC OK信号(入力電圧印可状況を監視)
Buffer信号(モジュール出力を監視)
Ready信号(モジュールの状態を監視)
Inhibit信号(内部のバルクコンデンサの電荷を安全に放電する際に使用)

*3最大負荷時の値です。負荷が小さい場合、出力保持時間をさらに延長できます

ZBM-AC,ZBM20・DBM20の差異

TDK株式会社について

TDK株式会社(本社:東京)は、スマート社会における電子デバイスソリューションのリーディングカンパニーを目指しています。独自の磁性素材技術をそのDNAとし、最先端の技術革新で未来を引き寄せ(AttractingTomorrow)、社会の変革に貢献してまいります。

当社は各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。

アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、自動車、産業電子機器、コンシューマー製品、そして情報通信機器など幅広い分野においてビジネスを展開しています。2021年3月期の売上は約1兆4790億円で、従業員総数は全世界で約129,000人です。

TDKラムダ株式会社について

TDKラムダ株式会社は、信頼性・革新性の高い産業機器向け電源をグローバルに提供するリーディングカンパニーです。日本、中国、ヨーロッパ、アメリカ、アジアの世界5極に研究開発拠点を置き、開発・製造から販売・保守までのフルファンクション体制でお客さまのさまざまなニーズにお応えしていきます。詳細は、https://www.jp.lambda.tdk.com/ja/をご覧下さい。

ダウンロード

製品の詳細情報はhttps://product.tdk.com/system/files/dam/doc/product/power/switching-power/pwr-acc/catalog/dbm_zbm_zbm-ac_j.pdfで参照できます。


公式プレスリリースはこちら: 電源製品: 出力保持時間延長モジュールの開発、量産