SWCC MiDIPの小ロット販売を開始

 SWCCは8日、同社子会社であるSDSが運営するECサイト「蛙屋」で、多様なニーズに応えるために、高機能無酸素銅(MiDIP)の少量小分け販売を開始したと発表した。

 MiDIPは、銅純度99.99%(4N)以上を達成し、酸素含有量10ppmを大幅に下回る、極めて高品質な無酸素銅だ。製造にはSWCC独自のディップ・フォーミング・システムという国内唯一の方法が用いられており、不純物の少ない原料(電気銅)から製造されている。曲げやねじりに強く、優れた導電性を有していることから、モビリティ市場における電動化の普及に伴って需要が増加している。また、半導体をはじめとする分野でも関心が高まりつつある。

 少量小分け販売がECサイト「蛙屋」で開始したことで、大ロットでの購入前の試供品や大学・研究所での研究開発の材料としての購入がしやすくなる上に、大口取引を前提としない、一般のユーザでも手軽に購入することが可能となった。

 なお、これまで行っていた大ロット販売は従来通りの対応となっており、1㌧以上の大ロット販売についてはSWCCの公式ウェブサイトで受け付けている。

電線新聞 4375号掲載