【シャープ】画面にかざすだけでICカードを認識するアンテナ搭載ディスプレイを開発

マートフォンやICカードを画面にかざすことで決済や認証ができる
透明※1NFC※2(近距離無線通信)アンテナ搭載ディスプレイを開発

●自動販売機(飲料)の表示部のイメージ

シャープは、透明なNFCアンテナを搭載したディスプレイを開発しました。スマートフォンなどのNFC対応機器やICカードをディスプレイにかざすことで、簡単に通信を行うことができます。

NFCは、スマートフォンや交通系ICカードなどに採用され、決済や認証など、様々な用途での活用が拡がっています。近年、クレジットカードへの搭載も進むなど、今後のさらなる普及が見込まれています。

本ディスプレイは、透明化したNFCアンテナを画面上に配置。表示性能を損なうことなく、ディスプレイとNFCリーダーの機能を一体化しました。外付けのNFCリーダーが不要な上、画面上の任意の場所※3で通信することが可能となりました。画面上に文字やイラストでスマートフォンをかざす位置やタイミングを示したり、通信結果をお知らせしたりできるので、直感的なユーザーインターフェースを実現できます。また、一度に複数の機器やICカードと通信することも可能です。

当社は、本ディスプレイをPOSターミナルや自動販売機などにおける決済用途はもちろん、オフィスや教育・医療機関における個人認証、ゲームなどのアミューズメント向けなど、様々なアプリケーション向けに提案し、革新的なユーザーインターフェースによるディスプレイの新たな価値創出に取り組んでまいります。

■ 主な特長

1. NFC対応のスマートフォンやICカードをディスプレイにかざすことで通信できる直感的なユーザーインターフェースを実現
2. 一度に複数の機器やICカードとの通信が可能
3. 決済や認証のほか、アミューズメント向けなど、幅広いアプリケーションに応用可能

※1 アンテナ層の光透過率80%以上を確保しています。光透過率はサイズやアプリケーションにより変動します。

※2 Near Field Communication(近距離無線通信)の略。国際標準規格として認証された、数センチメートル程度の近距離間で無線通信を行う技術。

※3 適用する通信規格やアプリケーションにより、アンテナ層の光透過率の低下やアンテナを配置する面積が制限される場合があります。


シャープはIC付クレジットカードや交通系ICなどをディスプレイにかざすだけで認識を行うことができる近距離無線通信機能を搭載したディスプレイを開発しました。
近距離無線通信は、suicaやpasmoといった交通系ICからedyなどのクレジットカード機能として一般的に決済を行う場面に広く活用されています。
また、オーディオ分野ではbluetoothや、物流分野ではRFIDといった無線接続や無線タグなどの機器でも用いられています。
今回、シャープが新しく開発したものとしては、今まではICカードを所定の個所にタッチすることで認識していたものを、ディスプレイ上にタッチすることで、表示された商品の画面に直接ICカードをタッチすることができることです。
これにより、ディスプレイ上に表示された欲しい物を直接タッチすることで、購入する人にわかりやすく、親切な印象を与えることができます。
この代表的な用途としましては、近年増えてきているディスプレイ表示の自動販売機において、商品が映し出された箇所にICカードをタッチすることで、商品を買うことができるようになります。今までの所定の個所にタッチをして購入するよりもわかりやすく、ユーザーフレンドリーな自動販売機となります。
このような用途の他にも、様々な応用が期待される技術です。

公式プレスリリースはこちら: 透明NFC(近距離無線通信)アンテナ搭載ディスプレイを開発