【TDK】高信頼性三相フィルムコンデンサを販売開始

フィルムコンデンサ: 高信頼性3相フィルタコンデンサ

TDK株式会社(東証:6762)は、フィルタ用途向けに、新たに充実したEPCOS MKD 3相コンデンサのB3237*シリーズを発表します。定格電圧は、250 VRMSから850 VRMSの範囲を10段階でカバーし、3 x 10 µFから3 x 400 µFの静電容量でご利用になれます。

タイプによりますが、コンデンサの許容電流値は最大60 Aに設計されています。コンデンサ素子は内部で3相結線されます。IEC 61071の基準で、製品寿命は定格電圧で約100,000時間、静電容量の最大低下率は初期値から3パーセントです。

コンデンサは、底部にM12固定ボルトを持つ強固なアルミ缶に収容されます。静電容量に応じて、直径は75 mmから136 mm、高さは163 mmから350 mmです。コンデンサは、-40 °Cから+70 °Cの動作温度用に設計されています。

UL規格認定を取得しており、内部コンデンサ3個すべてを給電ラインから隔離する、圧力式安全機構を内部に備えています。主な用途は、産業・エネルギー用途向けのコンバータやインバータなど、パワーエレクトロニクス機器の出力フィルタです。

主な用途

産業・エネルギー用途向けのコンバータやインバータなど、パワーエレクトロニクス機器の出力フィルタ

主な特徴と利点

250 VRMSから850 VRMSの幅広い範囲の定格電圧
3 x 10 µFから3 x 400 µF の静電容量範囲
最大60 A の許容電流値
IEC 61071に基づく100,000時間の長い製品寿命
製品の詳細情報は www.epcos.co.jp/pec で参照できます。

TDK株式会社について

TDK株式会社(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。

主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。

アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。2018年3月期の売上は約1兆2000億円で、従業員総数は全世界で約103,000人です。


インバータや産業用半導体機器などに用いられている三相フィルタ用のコンデンサは、その寿命が従来からネックとなってきました。
また、長寿命化も図られており、寿命に達した後の電圧低下率も低水準となっている非常に信頼性の高いコンデンサとなります。
コンデンサは消耗部品のため、年数が経過し、劣化が進むとその性能が著しく低下します。しかし。TDKのコンデンサは寿命を長くすることで、その信頼性を確保できるような仕様にしました。
また、劣化により、コンデンサの内部にガスが溜まって破裂するということもありましたが、圧力式安全機構を用いていますので、劣化が進んでも安全です。
劣化が進んでも高信頼性と安全性の両方を確保することができるコンデンサです。

公式プレスリリースはこちら: フィルムコンデンサ: 高信頼性3相フィルタコンデンサ