Helical Fusion 公式パートナー制度発足 一定額の資本提携が対象

フュージョンエネルギーの実現に向けて「ヘリックス計画」を推し進めるHelical Fusionは、4月28日に会見を行い、同計画の公式パートナー制度を発足させたと発表した。

公式パートナーとは、技術・事業上の業務連携、および一定額以上の資本提携を結ぶ企業を指す。同社はこれまで20社以上と提携しているが、本制度はこれまでと一線を画したものとなる。今回は第一弾として、プラント向け工事・販売事業などを手掛けるニチアス、岐阜県で紡績事業を手掛ける長谷虎紡績、愛媛県今治市の瀬野汽船が参画した。

会見には、Helical Fusionの田口昂哉代表取締役CEOとともに、ニチアスの亀津克己代表取締役社長と、長谷虎紡績の長谷享治代表取締役社長が出席。田口代表は「ヘリックス計画は今佳境に差し掛かっている。最終実験装置の製作・建設に入っており、統合実証を行えば実用発電の段階にいける」と現状を語り、会見では発電初号機Helix KANATAの90分の1の模型も初披露した。

公式パートナー制度に参画した3社がどのような形で技術的に貢献していくかは今後具体化していくという。ニチアス・亀津社長は同社が強みとしている「断つ・保つ」技術に焦点を当て、「当社の技術は核融合炉のような極限環境でこそ価値を発揮するものと信じている。しかし、役割を固定化するのではなくHelical Fusionと課題を共有し、試行錯誤を重ねながら進んでいくことが重要だ」と意気込みを語った。また、長谷虎紡績・長谷社長は「今回の参画はあまりに大きなチャレンジで、最初は躊躇したが、当社のような中小企業が参画することで産業そのものを変えることができるかもしれない。中小企業も生き残れる道筋を作れるかもしれないことを多くの人に伝えていきたい」と展望を語った。

同日、Helix Fusionは、シリーズBラウンドにおいて約27億円の資金調達を完了したことも公表。累計調達額は98億円に達した。

電線新聞 4430号掲載