【シャープ】広島県三原市で小中学生向けにプログラミング学習環境を整備

総務省「地域におけるIoTの学び推進事業」実証事業で協働
三原市と5企業・団体で「MIHARAプログラミング教育推進協議会」を発足

広島県三原市(市長:天満 祥典)、一般社団法人RoFReC(代表理事:岡田 吉弘)、株式会社エムセック(代表取締役:小畠 祐輝)、シャープ株式会社(代表取締役会長兼社長:戴正呉)、株式会社タケウチ建設(代表取締役:竹内 謹治)、及び、三原商栄会連合会(会長:川西 和雄)の6団体は、三原地域において児童生徒及び地域住民がプログラミング等のICT/IoTを楽しく学び合い、地域の発展をめざすことを目的に「MIHARAプログラミング教育推進協議会」を、本日8月2日に発足することといたしました。

本件は、総務省の「地域におけるIoTの学び推進事業」実証事業(代表団体:RoFReC)に応募し、6月29日付けで採択の決定通知があったことによるもので、今後、市内企業や市民団体、大学等の協力を得て、プログラミング教育を行う地域の指導者(メンター)を育成するとともに、小・中学生へのプログラミング講座を実施します。

【協議会発足の背景】

わが国の社会構造は大きく変化してきており、生産年齢人口の減少やIoT・AI 等の普及による就業構造の変化などの課題へ対応するため、誰もが多様な価値観やライフスタイルを持ち、豊かな人生を享受できる社会の実現が求められています。
文部科学省においては、未来の創り手となるために必要な資質や能力を備えることのできる学校教育を実現すべく、プログラミング教育の必修化などを内容とする学習指導要領の改訂を行いました。
こうしたことを踏まえ、三原地域において全ての子どもたちがICTやIoTなどのテクノロジーを通して、楽しみながら未来を切り開く力を身につけられる環境を創造するため、「MIHARAプログラミング教育推進協議会」を設立することといたしました。今年度、総務省事業(三原発!商店街のにぎわい創出に向けた、プログラミング教育の仕組みづくり実証)を推進し、次年度以降も発展的に継続できる仕組みづくりに取り組みます。

【実証内容】

本事業では、小中学生とメンター及びそのサポーターが協力し、商店街のにぎわい創出に寄与するよう、プログラミングされたコミュニケーションロボット(シャープ製「ロボホン」)を飲食店やホテル等の店舗に設置することで、三原発のプログラミング教育の学びのモデルを確立することとしています。

期間:2018年8月~12月

概要:
1. プログラミング指導者(メンター)の育成
プログラミングを学び、小中学生にプログラミングを指導するメンターを育成します。メンターは、定員20名程度で公募します。合計4回の研修会と小中学生への指導を通じて、指導スキルを高めます。

2. 小中学生向けの講座実施
第1回目の講座を、8月26日(日)14時~16時に「アクションセンターミハラ」にて実施します。定員は40名程度として、「ロボホン」の会話や動作のプログラミングを行います。なお、講座は8月~12月の間に複数回開催します。

3. プログラミングワンダーランド(仮称)の開催
小中学生とメンター、市内企業が連携・協力し、プログラミングした「ロボホン」複数台を三原市内の飲食店やホテル受付等に設置し、12月中に開催する約1週間のイベントを通じて、商店街への集客や回遊効果を検証します。

各企業・団体の役割:

<三原市>
各連携機関との調整及び広報を行います。

<一般社団法人RoFReC>
代表団体として、事業のプロジェクトマネジメントを行います。講座企画やカリキュラム作成を行います。

<株式会社エムセック>
三原市内のコミュニティースペース・アクションセンターミハラを拠点として、プログラミングコミュニティー(メンターおよび小中学生)の形成を支援します。

<シャープ株式会社>
「ロボホン」の技術サポートを行います。

<株式会社タケウチ建設>
今年度の結果を踏まえ、次年度以降の継続に向けた支援を行います。

<三原商栄会連合会>
協議会との地域連携を推進し、「ロボホン」を設置する店舗等の選定を行います。


小中学生を対象としたプログラミング講座のイメージ

【採択決定に関する参考URL】

総務省:http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu05_02000114.html

中国総合通信局:http://www.soumu.go.jp/soutsu/chugoku/hodo_2018/01sotsu08_01000890.html

各企業・団体の概要:

<三原市>
三原市は、広島県の中央東部に位置する人口約10万のまちです。また、中国・四国地方のほぼ中心にあり、当地方の各地域と連携する上で恵まれた地理的条件を有しています。地域の個性的な歴史・文化、豊かな自然、恵まれた交通条件を活かし、すべての人が生き生きと幸せに暮らせるまちを実現することをめざしています。
ホームページ:http://www.city.mihara.hiroshima.jp/

<一般社団法人RoFReC>
ロフレック(英語表記 : RoFReC Inc.)は、ロボットやプログラミングなどテクノロジーを通して、子どもたちに未来を切り開く力を学べるよう、行政・民間企業・大学など様々なパートナーと協力し研究・開発するための企業(コミュニティー)です。それぞれ個性を持った子どもたちが、テクノロジーに興味をもち学びにつなげるために、教材や指導方法について研究し、ノウハウの蓄積を進めています。
ホームページ:https://www.rofrec.jp/

<株式会社エムセック>
株式会社エムセックは、1985年創業の広島県三原市の元気創造カンパニーです。情報システム事業からスタートし、ネットワークインフラ事業、フィットネス事業、ホテル事業と事業領域を拡大させております。「120%Happy360°」ありえない幸福を全方位に届けるべく、これからも新たな価値を創造し続けます。
ホームページ:http://www.msec.co.jp/

<シャープ株式会社>
シャープ株式会社は、1912年の創業以来、国産第一号のラジオや白黒テレビ、業界初のカメラ付き携帯電話など、ユニークな商品を数多く創出してきました。本実証事業で使用する「ロボホン」は、会話のできるモバイル型ロボットです。二足歩行が可能なヒューマノイドロボットとしては極めて小型のサイズ(身長約19.5cm)を実現し、外出先にも持ち運んで使用できます。身振り手振りを交えての会話や、内蔵のカメラや小型プロジェクターを使い、様々な用途活用が可能です。
ホームページ:http://www.sharp.co.jp/
「ロボホン」について:https://robohon.com/

<株式会社タケウチ建設>
タケウチ建設は1990年の設立以来、つねに新しい技術開発を続けており、次世代に残る基礎(Foundation)をつくってきました。さまざまなチャレンジから生まれた技術を知的財産として育てる一方で、これまで培ってきた知識と技術をもとに変革を求める革新的集団として、業界をリードするオンリーワン企業を目指しています。
ホームページ:http://www.takeuchi-const.co.jp/

<三原商栄会連合会>
三原市商店街団体の連携と協調を深め、半どん夜市・歳末大売出し・うきしろポイントといった事業活動を通じて商店街の総合的改善と各商業者の育成向上を図り、地区商業の健全なる発展に寄与することを目指しています。
ホームページ:http://www.mhr-cci.or.jp/syouei_kai/


広島県三原市とシャープは他の企業、団体と協力して、三原市の小中学生にプログラミング学習をすることのできる環境を整備する事業を行う教育推進協議会を発足しました。
プログラミング学習は小学生の学習指導要領にも記載される予定の今後注目される科目になります。
問題解決や論理的思考力など、今までの学校教育ではあまり身に着けることができなかった部分が身に着くということで大きな期待をされています。
今回、この協議会での役割としては、地域のプログラミング学習の指導者育成や商店街などにプログラミングの実証の場を設けるというものです。
指導者の育成を行い、定期的に講習会を開き、ロボットと使用したプログラミング実証の場を提供するということがこの協議会で行うこととなります。
こうしたシャープのような電機メーカが教育に乗り出すことも今後考えられます。

公式プレスリリースはこちら: 三原市と5企業・団体で「MIHARAプログラミング教育推進協議会」を発足