【TDK】定電力制御を可能とした業界最小クラスの直流安定化電源を販売開始

電源製品: 定電圧・定電流・定電力制御を可能とした、業界最小クラスの直流安定化電源 GENESYS+ 5kW

  • 1Uサイズ 5kW(7.5kg)
  • 出力電圧10V~600Vまで10機種ラインアップ
  • 各種安全規格対応(UL/IEC/EN/CSA60950-1/CE対応)

TDK株式会社(社長:石黒 成直)は、TDK-Lambdaブランドの直流安定化電源「GENESYS+ 」を開発したことを発表します。本製品は、現行販売機種Genesysシリーズの上位機種として、定電力制御、スルーレートコントロール、LAN・USB通信、などの機能が追加で標準装備となっています。
TDKラムダ株式会社(社長: 矢代 博行)が2018年5月より5kWモデル 5機種の受注を開始します。

GENESYS+は直流安定化電源に求められる低リップル・出力の高速応答、精度の向上により、多様な評価試験に対応します。サイズは業界最小クラスの19インチラック1Uサイズ、重量7.5kgです。加えて効率90%以上と高効率化されており、環境にも貢献します。

また、並列接続時の性能にも優れており、専用のケーブルを接続することで自動的にマスター/スレーブ電源に設定されます。加えて負荷急変時の応答特性を向上させています。

現在、自動車関連や半導体等の生産・検査設備において、各種フィールドバス、ネットワーク化が急速に進んでおります。さまざまな通信形態に対応する為、EtherCATやModbus等のオプションモデルを随時追加していく予定です。また計測分野で求められるNI-VISAに適合し、SCPIコマンドでの設定が可能です。
さらに様々な電子機器から発生するノイズによる誤動作を防止する為に、絶縁型アナログコントロールを標準装備しています。

主な用途

  • 自動車関連設備の検査、バッテリーの充電・検査等
  • 半導体・液晶関連設備での抵抗加熱コントロール・磁場発生用途等
  • 各種電着・電解剥離等

主な特長と利点

  • 入力電圧3相 AC200V・400V・480Vの3種類に対応
  • 出力電圧10V~600Vまで10機種ラインアップ
  • 絶縁型アナログコントロール / 通信インターフェース(LAN・USB・RS232C・RS485)標準装備
  • GPIB / Anybus(EtherCAT・Modbus等)オプション対応予定
  • 並列接続は4台まで可能、直列接続は2台まで可能
  • 5kWモデルを並列接続し、10kW、15kWを1ユニットとした電力拡張モデルも販売予定
  • GENESYS+をPC上で制御・監視できる専用ソフトウエアを無償提供

主な仕様:GENESYS+ 5KW

項目 GENESYS+ 5kW 製品仕様
入力電圧範囲 3相 170~265VAC / 342~460VAC / 342~528VAC
定格出力電圧(V) 10 20 30 40 60 80 100 150 300 600
定格出力電流 (A) 500 250 170 125 85 65 50 34 17 8.5
効率 90%以上
重量 7.5kg以下
サイズ(W×H×D) 423 × 43.6 (1U)× 441.5mm
可能並列運転台数 最大4台まで
安全規格 IEC60950-1
UL/CSA/EN60950-1

TDK株式会社について

TDK株式会社(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。
主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。
アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。2018年3月期の売上は約1兆2000億円で、従業員総数は全世界で約103,000人です。

TDKラムダ株式会社について

TDKグループのTDKラムダ株式会社は、産業機器向け電源のリーディングカンパニーとして、高信頼の電源をグローバルに幅広く展開しています。日本、中国、ヨーロッパ、アメリカ、アジアの世界5極に研究開発拠点を置き、開発・製造から販売・保守までのフルファンクション体制でお客さまのさまざまなニーズにお応えしていきます。詳細は、https://www.tdk-lambda.co.jp/ja/をご覧下さい。
製品の詳細情報

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直流電源や交流電源は、ただ電気を供給していればよいという場合はよいですが、絶対に正確な電力を取りたいと考えた場合に安定化電源という装置を用いる必要があります。
負荷が急激に減ったり増えたりするような負荷設備に電源を供給する場合、抵抗値が変化しますので、電源側で何も行わなければ電圧変動が発生します。この負荷の急変を電流などから検出し、電圧を調整することで、一定電圧、一定電流による定電力制御を行うことができるものが安定化電源です。
TDKでは、この直流の安定化電源を業界最小クラスのサイズで開発し、販売を開始することを発表しました。
主な用途はバッテリの充放電や電子機器の抵抗加熱のコントロールなどとなります。
設置スペースなどが限られている場合でも、kw当たりの大きさが小さければ、置く場所を選びません。
電源機器はこれからも小さくなっていくものと考えられますが、小さなスペースに多くの機器を詰め込みますので、その分耐環境性が弱くなっていくことが考えらえます。空調設備の設置など、設置環境の向上を行う必要があるのではと考えられます。

公式プレスリリースはこちら: 電源製品: 定電圧・定電流・定電力制御を可能とした、業界最小クラスの直流安定化電源 GENESYS+ 5kW