【双葉電子工業】IoT機器専門の通信ネットワーク提供会社とのパートナー契約を締結

IoT/M2M事業向け920MHz帯ゲートウェイの発売および株式会社ソラコムのパートナーシップ制度への加入に関するお知らせ

 当社は、2013年3月の発売から好評いただいている独自プロトコルの920MHz帯無線モジュール「FEPシリーズ」のラインアップに、新たにネットワーク接続可能な「FEP06」を追加し2019年1月末より発売いたします。
 920MHz帯は電波伝搬の特性から、2.4GHz帯に比べ障害物の影響を受け難いため、長距離で安定した通信が可能な周波数帯として注目されており、「FEP06」は従来のFEPシリーズで取得したデータをネットワークに伝送できるゲートウェイです。

 「FEP06」は、LoRaやSigfoxと比較して比較的大容量のデータ通信まで柔軟な対応が可能です。位置情報データや温湿度、加速度、電圧値などの複数のデータを監視・管理する目的で使用することを想定しており、中継機能を用いることで障害物のある環境下においても通信の安定性を確保できます。

 「FEP06」のネットワーク接続は、有線によるEthernetまたはIoT/M2M用の格安SIMとして現在注目されている「SORACOM Air SIM」※1で行います。これに伴い、当社は株式会社ソラコムのパートナーシップ制度に加入し、「FEP06」を認定デバイスとして登録しました。

 主な用途はIoT/M2Mシステム(インフラ監視、農業、漁業、工業、測量)、エネルギー監視(HEMS、BEMS、デマンド監視装置)などを想定しており、2018年9月18日より見積の受付を開始いたします。

主な特徴

■ARIB STD-T108適合で免許申請不要
920MHz帯特定小電力無線局(ARIB STD-T108)の認証を取得済みです。

■FEPシリーズに長距離通信モードを追加
データレート1.2kbps、1パケット最大32byteの長距離通信モードを追加実装いたします。既存の通信モード(データレート50kbps/38.4kbps、1パケット最大128byte)と切替え可能です。
※長距離通信モードを追加実装したFEPシリーズは、2019年1月より発売予定です。

■従来のFEPシリーズと通信可能
これまで販売している全てのFEPシリーズと接続が可能です。
※現在販売しているFEPとは既存の通信モードでのみ通信可能です。

■中継機能を搭載
従来のFEPシリーズと同様、最大2段まで中継機として使用することが可能です。

■「SORACOM Air SIM」※1に対応
10円/日から使用できる「SORACOM Air SIM」※1に対応しております。

■「SORACOM Funnel」※1に対応
「Amazon Web Service(AWS)」※2、「Microsoft Azure」※3、「Google Cloud Pub/Sub」などに対応したクラウドリソースアダプター「SORACOM Funnel」※1に対応しております。

■各キャリアSIMにカスタム対応予定
お客様のニーズに基づき、各通信会社のSIMへのカスタム対応のご相談をお受けいたします。

■優れた耐妨害特性
回路の最適化により優れた耐妨害特性を実現。携帯電話等の近隣電波の影響を最小限度に抑え、通信の安定性を確保しました。

※1「SORACOM Air SIM」および「SORACOM Funnel」は、株式会社ソラコムの登録商標または商標です。
※2「Amazon Web Service(AWS)」は、Amazon.com,Inc.の登録商標または商標です。
※3「Microsoft Azure」は、Microsoft Corporationの登録商標または商標です。


IoTによるデータ収集を専門的に行うことを想定した920MHz周波数帯を利用したネットワーク通信機器を販売している双葉電子工業ですが、920MHz帯を利用した通信ネットワーク回線を使用したサービスを提供している通信事業者であるソラコムとパートナーシップ制度へ加入したことを発表しました。
ソラコムのパートナーシップ制度に加入すると、ソラコムSIMなどソラコムの提供する通信サービスのベンダーとして正式に登録され、利用が促進されます。
ソラコムをはじめとした920MHz帯を利用するサービスを提供する業者は、こうしたパートナーシップ制度を積極的に取り入れ、通信機器を販売するメーカーと一丸となってIoT機器の普及に努めていることが大きな特徴です。
携帯電話の通信回線などは、通信事業者の力が圧倒的に強いという業界の特徴でしたが、920MHz帯を利用する通信事業者は、必要最低限のサービスを行っていて草の根的な販売方法が大きな特徴です。
これからも920MHz帯でのIoT機器向けの通信機器は、種類が増えていくものと考えられます。

公式プレスリリースはこちら: IoT/M2M事業向け920MHz帯ゲートウェイの発売および株式会社ソラコムのパートナーシップ制度への加入に関するお知らせ