古河電工 国内最多4000心 光ファイバケーブル販売開始

 古河電工は16日、国内最多心となる4千心光ファイバケーブルの販売を開始し、通信事業者大手へ提供したと発表した。

 同ケーブルは、引張強度と機械的強度に優れており、管路敷設に対応可能。国内で主に使用されている1千心や2千心に分岐されることを想定して、整数倍の心数となっている。

 また、海外で主流の12心ではなく、国内で多く使用されている4心や8心の光ファイバケーブルとの接続性を考慮し、16心間欠接着型テープ心線を採用した。同社製の融着機であるS124M16により、安心して接続工事を行うことができ、12心ごとの接続に比べて工数を約25%削減できる。

 近年、データトラフィックの急激な増大に伴い、データセンターでは光ファイバネットワークの大容量化が求められている。国内で主に使用されている1千心や2千心の光ファイバケーブルでは複数条を敷設しなければならない状況も増え、さらなる超多心光ケーブルが求められている。

電線新聞 4353号掲載