河村電器産業 集合住宅用の宅配ボックス

防水でサビに強い

受配電機器メーカーの河村電器産業(本社・愛知県瀬戸市、水野一隆社長)はこのほど、集合住宅用の宅配ボックス(=写真)を発売した。
同宅配ボックスは、同社が得意とする分電盤の製造技術を用い、防水でサビに強く、自立する宅配ボックスとして開発。
屋根のない場所でも安全に設置することができるほか、電気がなくても作動する仕組みになっており、宅配ボックスの設置にともなう電気配線工事も必要ないなどの特長を持っている。
国内は、ネット通販の急増にともなう配送業者の負担が増しており、その主な原因である不在時の再配達を解決する手段として宅配ボックスが注目されているという。
また、宅配ボックスの課題として1.敷地面積の狭い集合住宅では、設置するだけの十分なスペースを確保することが難しい、2.屋外に設置した場合、大雨や強風による水漏れ・破損などの被害が報告されている、3.屋外に設置する際、電気配線工事の手間や費用がかかり、導入の障壁になっている―などがあげられている。
そこで同社は、電気設備を保護するための鉄・ステンレス製のボックスをつくる技術を有し防水性が高く、強靭な屋外用のボックスをつくることを得意としていることから、これまでの宅配ボックスが抱えていた諸問題を解決するために開発に踏み切ったもの。
第1弾としてアパートなど小規模な集合住宅に向けた宅配ボックスを発売。さらには第2弾として年内にバリエーションの拡充を計画している。

電材流通新聞2018年2月22日号掲載