【オプテックス】IoT無線ユニット「ドライコンタクトコンバーター」を販売開始

国内初のパルス対応*、IoT無線ユニット「ドライコンタクトコンバーター」発売

既存のセンサーやスイッチを簡単にIoT化。
国内初のパルス対応*、IoT無線ユニット「ドライコンタクトコンバーター」

オプテックス株式会社(本社:滋賀県大津市、代表取締役社長:上村 透、以下「オプテックス」)は、既存のセンサーデバイスやスイッチなどを接続させることで、すばやく簡単にIoTソリューションに活用できるIoT無線ユニット 「ドライコンタクトコンバーター」のパルス信号対応版を、2018年4月18日より発売開始いたします。IoT無線ユニットは、LPWA(Low Power Wide Area=低消費電力で広領域の無線通信技術)通信(*1)のSigfox(*2)に対応しています。

IoT無線ユニット「ドライコンタクトコンバーター」

システム構成と接続イメージ  既存センサーをIoT無線ユニットと接続するだけでクラウドサーバーへの連携が可能になります。

オプテックスが発売する「IoT無線ユニット」は、人感センサーや温度センサーなどのさまざまなセンサーデバイスやスイッチを接続することで、既存のセンサーデバイスを簡単にIoT機器として使用することを可能にします。これにより、新しいIoTセンサー開発に伴う投資を抑えることができ、また、既存システムを活かしたIoTビジネスやサービスをスムースに立ち上げられます。当社センサーのみならず、さまざまなメーカーのセンサーデバイスやスイッチとも接続できる汎用性を有するIoT無線ユニットは、早期にIoTビジネスを実運用できるキーデバイスとして位置付けています。

2017年11月に発売したファーストモデルはセンサーから出力されるアラーム出力に対応するモデルで、液体や飼料といったタンク内の残量管理、設備の遠隔監視などさまざまな用途での活用が広がってきました。このような実サービスへの導入が進む中で、お客様からの声を反映し、1)パルス対応 2)外部電源モデル追加 などを行い、本製品を普及版として開発したのが今回のモデルです。

オプテックスでは、センサーを活用した新しい価値やビジネスを広げていくため、当社の強みとするセンサーの開発のみならずIoTビジネスの用途や環境に合った仕組みを提供し、お客様のさまざまなニーズに対応していきたいと考えております。

センサーデバイスのIoT化を実現するIoT無線ユニットの特長

  1. 既存のセンサーやスイッチを簡単にIoT
    既存のセンサーやスイッチに「IoT無線ユニット」を接続するだけで、現在ご活用されている機械やシステムが簡単にIoT化することが可能です。
  2. 接点信号やパルス信号に対応の2ch入力
    レベルセンサーや温度センサーなど、既存のセンサーやスイッチなどの機器から出力される接点信号やパルス信号を、簡単にSigfox経由でクラウドサーバーに転送できます。
  3. 電池駆動・外部電源駆動の2モデル
    電池駆動モデルは、アラームモードで最大約5年、パルスモードで最大約10年の長寿命。また、外部電源タイプもご用意しております。(※1 送信1日10回として ※2 送信間隔12時間として)
  4. 屋外使用可能な防水構造(IPX5)
    さまざまな環境でIoTソリューションに対応するための高い防水構造。屋外でも安心してご利用いただけます。

製品の仕様

活用事例

屋内・屋外でのさまざまなIoTソリューションに活用いただけます。

製品価格

オープン価格

*1)LPWA(Low Power Wide Area,省電力広域ネットワーク):少ない消費電力で、長距離通信ができる無線通信技術の総称です。機器のバッテリー消費を抑えながら、データを収拾する基地局まで電波を届けることができ、IoTソリューションに有効な技術として注目を集めています。

*2)Sigfox:IoT 向けのLPWA通信規格の1つ。欧米を中心に36か国で展開中、2018年までに60か国に増加する予定であり、LPWA を代表するグローバルな通信規格として各国で導入が進んでいます。日本では、京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)がSigfoxのオペレーターです。


IoTにより、今まではネットにつなげることのなかったセンサなども次々とネットにつなげて、データを蓄積する環境が整えられています。
しかし、データを取得するためのセンサが電源をとることが難しいような場所に設置されていた場合、データを転送するための無線ユニットは電池駆動などといった小電力での運用が求められます。
ドライコンタクトコンバータは、WiFiやイーサネットと比較しても機器の消費電力の少ないSigfoxによる通信を可能とするユニットです。
WiFiなどの代表的な無線LANは常時接続し、他の機器と高速通信を行いますが、Sigfoxを用いたネットワークはIoT専用の通信規格であり、必要な情報を必要な時だけ接続し送信することを目的とした低価格のネットワークです。
これにより、今まで電源を配線することが難しかった自然の中の観測システムや、高所などといった配線工事が難しいような場所でも、電池式の無線ユニットを設置するだけで無線ネットワーク接続を行い、センサなどからのデータをIoTクラウドに蓄積することができるようになりました。
これにより、今までは見逃していたものがデータを追うことで見えるようになります。
例えば、河川の警戒水位になった年間回数など、毎日観測し続けなければならないようなことも、センサと無線ユニットの設置により、自動的にクラウド上に蓄積していくため、業務効率化が図れます。
IoT時代と言われて久しいですが、こうした現場のことを考慮した新商品が出てくることで、機器設置の壁にぶち当たっていたような人にはこうした新商品はうれしい限りです。

公式プレスリリースはこちら: https://www.optex.co.jp/iot-sensor/newsandevent/iot-5