当社は、AIによるエネルギー制御技術を有する東京大学発のベンチャー企業、株式会社Mutron(本社:東京都世田谷区 社長:春口公洋)と協業し、省エネルギー・省CO2を実現する最適制御サービスの提供を、「EMS-AI」と称して7月より開始します。同サービスにより施設の快適性を維持しつつエネルギー使用量を削減し、施設管理者の運転業務の負担軽減にも寄与します。
EMS-AIの仕組みとサービス内容
EMS-AIは、お客さま施設に設置する「AIコントローラ」が、温湿度やCO2センサーなどの計測データの収集とクラウドサーバーへのアップロードを行い、蓄積したデータからAIが最適パラメーターを導き出し、空調設備を最適制御します。制御対象は、ビルマルチエアコンだけでなく、中央熱源方式の空調にも対応し、室外機の容量制限制御や空調機のCO2濃度による制御、間欠運転制御などにより、消費エネルギーをこれまでの実績値より10~30%削減が見込めます。そして、AI最適制御を含む以下のサービスの対価として毎月定額料金をご負担いただくことで、継続的にサービスを提供します。
- AI最適制御: 蓄積したデータをクラウドで分析し、最適パラメーターをAIコントローラに送信
- エネルギーの視える化: リアルタイムでエネルギー利用状況・削減効果を可視化
- データ管理: お客さまの設備運転データをクラウド上で保存し管理
- 定期報告: コンサルティングを含む定期レポート(年2回)を実施
- 機器保守対応: AIコントローラの状態監視を行い、不具合が発生すればセンドバック保守対応
今後の展開
昨今、DX(デジタルトランスフォーメーション)による働き方改革や生産性向上が進む中、AIの活用場面が広がっています。当社は、このサービス事業であるEMS-AIを積極展開し、2020年度は現在営業中のお客さまから順次導入を進め、3年後には100ユーザーの獲得を目指します。このサービスによりお客さまとつながること、常にお客さま設備の状況を把握することで、より的確な運用改善提案、リニューアル提案を行い、お客さま施設の運用コスト削減に貢献します。
当社はSDGsの一翼を担える企業として、ステークホルダーの皆さまと共に持続成長を目指します。
サービス側設備とローカル側設備の区分図
公式プレスリリースはこちら: AI制御のエネルギー・マネジメント・サービス(EMS-AI)を月額利用料金制で提供