【ダイキン工業】テラス席などの屋外公共空間向けスポットエアコン「アウタータワー」を販売予定

真夏の屋外に涼しい風を届け、快適な空間を創造する
屋外用エアコン『アウタータワー』を新発売

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ダイキン工業株式会社は、真夏のカフェのテラス席や公共空間など、暑さが課題となる屋外空間を快適にする屋外用エアコン『アウタータワー』を2019年5月15日より発売します。
近年、猛暑を背景に、真夏の暑い屋外をいかに快適・安全に過ごすかが課題になっており、自治体や事業者が熱中症を防ぐための暑さ対策に取り組んでいます。一方で、商品やサービスから得られる体験に価値を見出す「コト消費」が重視される傾向があり、スポーツや音楽などの屋外イベントやグランピングやキャンプなどのアウトドアを楽しむ人が増えています。また、インバウンド需要の拡大により、飲食店が外国人観光客をターゲットにテラス席を設置するなど、屋外の快適性向上に対するニーズが高まっています。

本商品は、タワー形の本体の側面中央から冷風を前後左右の4方向に向けて約3m先まで届けることで、屋外に涼しい空間(クールスポット)を創造します。一般的なエアコンにおける室内機と室外機が一体となった構造になっており、室内機と室外機をつなぐ冷媒配管工事が不要のため、設置が簡単で、場所も選びません。

「空気で答えを出す会社」をめざす当社は、市場やニーズの変化に対応する商品を開発し、スピーディーに世に問いながら進化させていくオープン型の商品開発に取り組んでいます。本商品の開発においても、高まる屋外の快適性ニーズに応える商品をめざし、2018年夏に東京都環境局が実施した「暑さ対策技術等の展示」の一環で東京ミッドタウン日比谷に展示するなど、多くの人が集まる全国5か所で、試作機による効果や快適性を検証する実証実験を行いました。また、2018年10月には最先端のエレクトロニクスが集まる展示会「CEATEC JAPAN 2018」で展示するなど、市場の声を聞きながら商品化を実現しました。

なお、本商品は2019年2月19日~22日に東京ビッグサイトで開催されるホスピタリティーとフードサービスの商談展示会「第47回国際ホテル・レストラン・ショー」にも展示されます。

価格、発売時期

品名:屋外用エアコン『アウタータワー』
品番:SPP71AV
価格:オープン価格
発売日:2019年5月15日

商品の特長

  1. 本体から約3mの範囲に冷風を届け、快適な屋外空間を創造
    前後左右の4方向に大風量で冷風を吹き出し、本体から約3mの範囲※1まで快適な空間を創造。
    ヒートポンプ方式の熱交換により周囲の気温より温度が8℃※2低く、除湿した冷風を提供。
  2. 工事が簡単で、場所を選ばない設置が可能
    室内機と室外機が一体となっているため、冷媒配管工事が不要。
    キャスターや取っ手が本体に付属しているので、運搬や移設が容易に可能。
  3. 人が集まる屋外空間でも違和感がないシンプルなデザイン
    街の建物になじむタワー形の形状を採用し、屋外の開放的な雰囲気と調和。
    金属基調の外装で、格子や縦ラインを用いることでスリムな見た目を実現。
    側面の角をなくし、子どもなど多くの人が集まる場所での使用上の安全性にも配慮。

※1 周囲条件35℃D.B./24℃W.B、無風状態において。風量設定「急」のとき。
※2 周囲条件35℃D.B./24℃W.B、50Hz帯において、冷房運転時の吸込み空気の温度と吹出口近傍の温度差。60Hz帯においては9℃。

特長詳細

1. 本体から約3mの範囲に冷風を届け、快適な屋外空間を創造
本商品はターボファンによる4方向吹き出しと大風量28.8m3/minによって、本体から約3m離れた位置においても風速1.0m/sを維持※1し、従来の床置き形スポットエアコンでは実現できなかった、 より広範囲での快適空間を創造します。
また、ヒートポンプ技術による熱交換で周囲の気温より8℃※2冷たい風を届けることで、屋外の暑熱対策として一般的なミスト発生装置や冷風扇のように気化熱を利用する商材と比べ、湿気を伴わない 本格的な暑熱低減効果が得られます。

※1 周囲条件35℃D.B./24℃W.B、無風状態において。風量設定「急」のとき。
※2 周囲条件35℃D.B./24℃W.B、50Hz帯において、冷房運転時の吸込み空気の温度と吹出口近傍の温度差。60Hz帯においては9℃。

2. 工事が簡単で、場所を選ばない設置が可能
一般的なエアコンを設置する際には、室内機と室外機を接続するための冷媒配管工事が必要です。
本商品は室内機・室外機に相当するユニットが一体になっているため、冷媒配管工事が不要で、電源工事と排水のためのドレンホース接続のみで設置が可能です。また、防水設計※3により従来のスポットエアコンを置けなかった屋外空間に置くことができます。
運搬時は本体付属の取っ手とキャスターを用い、容易に運搬・移設が可能です。据付時は、別売品の固定用据付板を取り付けることでアンカーを打たずに転倒を防ぐことが可能です。
さらに、別売品の吹出口閉鎖材キットを取り付けることで、吹出し口を4方向から2方向・3方向へと変更することができ、壁際での設置など、様々なシーンで利用することができます。

※3 IEC(International Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)規格において、IPX4(防沫形)に相当。

3. 人が集まる屋外空間でも違和感がないシンプルなデザイン
タワー形で、周囲の景観と調和するデザインを採用しており、従来のスポットエアコンの外観ではそぐわなかったような、カフェやレストランのテラス席や、公共施設や商業施設の屋外休憩スペースなど、人が集まる様々な空間に置くことができます。

想定用途

公共施設や商業施設の屋外休憩スペースなど、人が集まる場所(クールスポット)
駅前広場、駅コンコース、屋外イベント会場、ビアガーデン、バーベキュー会場、レジャー施設、スポーツ施設(競技場、野球場)、ショッピングモール、キャンプ場、グランピング会場 など

カフェやレストランのテラス席


レストランなどの公共スペースでも、テラス席のような屋外に座る席も多くなってきました。
開放的な空間を演出することができ、カフェなどのオシャレな空間では、川沿いのテラス席などもあります。しかし、近年の猛暑による高温警報などが出た日などにもテラス席を活用したいと考えていてもなかなかそういうわけにもいかない場合もあります。
そんな時のために、ダイキン工業のテラス席用のスポットエアコン「アウタータワー」が発売されます。
今までのスポットエアコンは、風量や冷気が弱く50cm程度の範囲にしか効果がないものが多かったですが、アウタータワーは周囲3mの広範囲に冷却効果が出ます。
また、今までのスポットエアコンは業務用のデザインが多く、公共空間で使用するには憚られるものだったのですが、デザインもテラス席に合うようなものになっています。
近年では熱中症対策も取らなければならず、夏場でもテラス席を有効に活用するための手段の一つとして効果を発揮しそうです。

公式プレスリリースはこちら: 屋外用エアコン『アウタータワー』を新発売