宮﨑機械システムは、9月21~24日に上海で開催されたWire China2026において、80年超の歴史で培ってきたワイヤーフォーミングマシン(伸線機・撚線機等)の技術をメインに紹介した。
「テーピング張力制御システム」(パテント取得済)は既存の設備に後付けで取り付け可能で、最大1500rpmもの高速回転体設備(テーピングマシン、撚線機など)において同様の制御を行う設備メーカーは世界的にも唯一無二。従来の電線製造工程においては、設計上の想定と異なる張力変化が生じることで、巻乱れが頻繁に起こっていた。設備の自動制御を望むニーズはあっても、撚線機などの高速回転体では稼働中のデータを無線送信することは困難で、遠心力や震動・風圧など張力を不安定にする要素も多かった。
特に、最大の課題であった遠心力による張力増加分の補正と、ロードセル配置ノウハウ、そして無線送信機の小型化によって張力制御システムを完成させた。同システムの肝となるのが、運転中にテープ張力をリアルタイムで測定するユニットだ。張力の測定値は、テーピングヘッドに外付けされた無線送信器から制御装置に随時フィードバックされ、張力はヒステリシスブレーキによって調整される。撚り合わせ工程の生産性はテーピングの速度に左右されるため、同システムは撚り合わせ工程の生産性向上に大きく寄与している。
また、自動整列トラバーサー「整列まいたろう」は、高圧ケーブル用丸撚線の自動整列巻に特化している。巻取開始時の最初の2~3巻きに作業者の補助を必要とする以降は、折り返しも含めて自動的に整列巻きを行う。従来、高圧線用の太径ではドラムを横に平行移動させる単純トラバースが主流であったが、同社は別軸のローラーを利用することで、独自技術による一層正確な整列巻を実現した。
これまで整列巻については、電線製造現場で熟練工の技術を要する工程として、省力・省人化の課題となっていた。同システムは、巻取ドラムを横に平行移動させる従来の単純トラバースに加え、本体から伸びるアーム先に付いている線の巻付ローラーが、ドラム付近で縦軸の微調整を行うことによって、空巻から満巻まで正確な整列巻を実現する。一度線配列を計算させれば、最初の2~3巻きに作業者の補助を要するだけで、自動的に整列巻が実行される。もちろん、手動トラバースや横移動のみの単純トラバースにも対応は可能だ。
太径の整列巻の場合、最初の1~2列目とドラム鍔部分の折り返しの正確さが重要だが、その部分をほぼ自動化している点が同システムの大きな強みだ。同システムには巻き乱れが起こった際のフィードバック機能は付加されていないが、製品納入の昨年以降不具合報告は無いという。
また、子会社の宮崎貿易(上海)も上海派非特機械社など納入実績も高くコスパの良い現地製の機械や部品を紹介、円高が続く昨今では顧客の評価も上々とのことだ。









