経産省は、エネルギー・環境一般家庭向け(低圧)における新電力への累計スイッチング率が、今年3月(平成 28 年4月の小売全面自由化以降、約2年間) に、初めて 10 %(件数ベース)を超えたことを公表した。
● 概 要
一般家庭向け(低圧)の旧一般電気事業者から新電力へのスイッチング件数については、平成 28 年4月の小売全面自由化以降、着実に増加。今年3月に約622 万件に達し、累計スイッチング率が件数ベースで 10 %
を超えた。
なお、旧一般電気事業者内の規制料金から自由料金へのスイッチング(インターナル・スイッチング)を含めると、16.2 % となる。
●エリアごとの新電力へのスイッチング率
エリアごとのスイッチング率については、大都市部を中心にスイッチングが進んでいる
(第1図)。
具体的には、今年3月末時点で、北海道エリア:10.0 %、東北エリア:4.4 %、東電PGエリア:13.9 %、中部エリア:7.5 %、北陸エリア:3.0 %、関西エリア:13.1 %、中国エリア:2.9 %、四国エリア:4.3 %、九州エリア:
6.5 %、沖縄エリア0.0 %となっている(件数ベース)。
●新電力のシェアの推移
平成 28 年4月以降、小売市場における新電力のシェアは着実に増加しており、平成 30 年3月時点における新電力シェアは、販売電力量ベースでは、約12.7 %となっている。
また、電圧別では、特高・高圧分野に占める新電力シェアは約 15.5 %、低圧分野に占める新電力シェアは約 8.3 %となっている。
なお、平成 30 年3月時点の販 売 電 力 量( 低 圧 ) が 上 位
20 社以内の新電力は、第1表のとおり。