【ダイキン工業】経営トップの年頭あいさつを公開

ダイキン工業 十河社長 兼 CEO 年頭あいさつ(要旨) 2019年ダイキン工業グループ年頭方針

3つの協創を軸として 一人ひとりが 迅速果断に行動しよう

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本年は、世界経済の停滞感が強まり向かい風の1年になると予想されます。さらに、我々を取り巻く産業や社会構造はデジタル技術の進展に伴い、急激に変化しています。ビジネスの潮流がモノからコトへといった消費者起点で変化を遂げる中、顧客と直接接点を持つ事業モデルへの転換を加速するため、「3つの協創」をテーマに掲げ、重点的かつ大胆に取り組みます。

  • 第1は「顧客との協創」です。顧客のニーズを常に把握するため、双方向のコミュニケーションが成立する仕組みを数多くつくり、顧客からのフィードバックをいかした新たな商品・サービスを創り出していきます。
  • 第2は「外部との協創」です。市場や顧客のニーズにすばやく応えるためには、もはや自前の技術だけでは追いつきません。技術開発における産学連携、ベンチャー企業を含む産産連携により、差別化技術を獲得し、スピーディな判断と実行で事業化に結び付けていきます。トップから現場まで人と人との相互理解と信頼関係の構築を重視した人材交流などが成功のカギとなります。
  • 第3は「グループ内の協創」です。我々は急速にグローバルに事業を拡大してきました。地域や市場によって、顧客や商習慣が異なる一方で、各地に点在する強みやノウハウにはグループで共通化できるものがあります。逆風下でもお互いから学び合う姿勢をもち、一体感を持って、組織横断的な共通の課題やテーマへの取り組みを徹底していきます。

この「3つの協創」を実践し、成果に結びつけるため、幹部・リーダーは大きな絵を描く構想力や胆力、統率力を、担当者は自分の領域以外についても積極的に学び、取り入れていく姿勢を意識して行動していきましょう。我々の成長を支えてきたこれまでの事業モデルだけでは通用しなくなっています。この1年をどう過ごすか、我々の真価が問われる年だと思います。この変化をチャンスと捉え、我々一人ひとりが意識と行動を変え、実践していくことが大切です。

2019年ダイキン工業グループ年頭方針(骨子)

  • 産業・社会構造の変化に迅速に対応しよう
  • 「3つの協創」を軸に事業変革を加速しよう
    • 「顧客との協創」で、新たな商品・サービスを事業化しよう
    • 「外部との協創」により、スピーディに成果を創出しよう
  • 「グループ内の協創」により、組織の総合力で戦おう

「3つの協創」を実現するために一人ひとりが迅速果断に行動しよう
以上

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ダイキン工業の代理店や製品の設置を行う業者など多くの関連企業にとって、その企業トップの年頭あいさつは、その年の方針を見る重要な意味を持ちます。
特にダイキン工業は国内外のエアコン市場で高いシェアを持っているため、その動向が多くの取引先の進路を左右します。
特に、あいさつの中にあったベンチャー企業や外部企業との連携の強化や、グループ企業の協創は、既存の取引を変えていこうという方針が打ち出されたことになります。
現にダイキン工業では、多くの大学や大学発のベンチャー企業などと協業して調査やコンサルティングなどの分野にも進出し始めています。
エアコンを販売するだけにとどまらず、強みを活かせるものであればどのようなことにも挑戦していこうというものになっています。
実際に、設置販売などを行っている施工業者の方などにとっては、今までの仕事がすぐに変わるというわけではありませんが、これからどのような方向に進んでいくのかといったことについては意識しておく必要があります。

公式プレスリリースはこちら:https://www.daikin.co.jp/press/2019/20190107/