三菱電機 制御盤・配電盤製造事業を集約

「三菱電機コントロールパネル株式会社」を設立

三菱電機は、制御盤・配電盤を製造する子会社2社を統合、同社プリント電子基板製造機能を移管した「三菱電機コントロールパネル株式会社(以下、三菱電機コントロールパネル)」を4月1日に設立する。
制御盤・配電盤製造の技術力を集約、一貫生産体制を整備することで、経営基盤強化と競争力強化を図り、制御盤・配電盤製造の事業規模拡大を目指す。

●設立の背景とねらい
国内電力・社会インフラ分野では、再生可能エネルギーの拡大や分散電源化の進展などにより、市場構造が大きく変化している。
また、電力・社会インフラ向け製品の技術や技能の維持・向上の必要性が、より一層高まっている。
そのため、同社は、市場構造の変化に機動的に対応し、多様化する顧客ニーズに応えるため、制御盤・配電盤を製造する国内子会社メルコ・コントロール・プロダクツとメルココントロールパネルアンドコンポーネントを統合して、人員・設備の有効活用によりコスト競争力を強化する。
さらに、同社から制御盤・配電盤の主要部品であるプリント電子基板製造機能を移管し、プリント電子基板・制御ユニットから制御盤・配電盤、システムの製造まで一貫生産する体制を整備し生産性を高める。
これにより、高性能・高品質な製品・サービスを提供することができる。
なお、新しく設立される三菱電機コントロールパネルのロゴは、第1 図のとおり。

●新会社の概要
新会社の概要は、以下のとお
り。

<会社名称>
三菱電機コントロールパネル株式会社
<代表者>
代表取締役社長 長澤 宏
<所在地>
兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番2号
<資本金>
3.9 億円(三菱電機グループ100 %出資)
<設立年月>
2018 年4月1日
<営業開始>
2018 年4月1日
<売上計画>
2018 年度 約120 億円
<人員>
約500 名
<事業概要>
電力・社会インフラ向け受配電・制御・監視システムおよびそれらを構成する制御盤・配電盤・プリント電子基板などの電子機器における部品の開発・製造・販売・保守など

オーム社「電気と工事」2018年4月号掲載