【星和電機】 国内初のトンネル LED照明システム

国道185号休山トンネルに納入
直流給電方式を採用 小型・軽量化を実現

休山トンネル

星和電機はこのほど、直流給電方式による国内初のトンネルLED照明システムを開発し、国土交通省中国地方整備局広島国道事務所管内の国道185号休山トンネル(下りL=1704m)に納入した。
新システムは、電源装置を電気室内に設置して直流でトンネル内の照明器具に給電することで器具の小型化、軽量化を実現。小型化によって取付作業の負担を大幅に軽減した。
さらに、電源装置を器具本体内から電気室に一括設置することで、メンテナンスも簡易化した。
新システムについて同社では、「トンネルLED照明システムを採用したLEDトンネル照明器具を新たなラインアップとして品揃えし、これからもLEDトンネル照明器具の充実をはかる」としている。

【特長】

①超小型・軽量
直流給電方式のLEDトンネル照明器具は、電源装置を内蔵しないLED(発光部)のみのため、筐体は超小型・軽量で、器具費用、施工費用が従来より低減できる省施工製品。

②調光用ケーブル不要
器具の調光制御は、電気室内直流電源装置からの直流制御により可能なため、専用の調光用ケーブルが不要。

③配線接続作業の省力化
器具の電源接続には防水コネクタを採用し、配線接続作業の省力化がはかられ、工事工程の短縮につながる(CVVケーブルを用いた直列接続方式)。

④メンテナンス性向上
直流電源装置を電気室内に設置することにより、点検・交換のメンテナンス性が向上する。

⑤安全性の向上
器具は、蝶番・錠などの腐食部品がない構造で、落下防止や安全性が向上する。

⑥Webによる遠隔監視
直流電源装置は、ネットワーク接続により、事務所などに設置されたパソコンからwebによる遠隔監視ができるため、故障監視をはじめとするリモートメンテナンス・予防保全が可能。

同社のトンネル照明は1957(昭和32)年、世界初の海底トンネルである関門トンネルへ納入したのに始まる。以来、数多くのトンネルに納入し、2010年には国土交通省の直轄国道としては日本初のLEDトンネル照明器具を江の浦トンネルに納入するなど豊富な実績とともに国内のトンネル照明をリードしてきた。

電材流通新聞2019年4月18日号掲載