7月度 新設住宅着工戸数

7万9232件 4.1%減(前年同月比)

貸家の減少が響く
床面積は2カ月連続増

国土交通省はこのほど、7月度の新設住宅着工戸数を発表した。持ち家及び分譲住宅は増加したが貸家が減少したため、全体で前年同月比4.1%の減少となった。季節調整済年率換算値では、前月比1.3%の減少となった。

【総戸数】
全国の総戸数は前年同月比4.1%減の7万9232戸で、先月の増加から再びの減少となった。
新設住宅着工床面積は、前年同月比1.0%増の665万6千平方㍍で、2カ月連続の増加となった。
季節調整済年率換算値は、前月比1.3%減の91万戸で、先月の増加から再びの減少となった。

【利用関係別戸数】

①持ち家
前年同月比3.3%増の2万6282戸で10カ月連続の増加。
民間資金による持ち家は同3.7%増の2万3483戸で13カ月連続の増加で、公的資金による持ち家は同0.1%増の2799戸で3カ月連続の増加。
民間資金による持ち家が増加し、公的資金による持ち家も増加したため、持ち家全体で増加となった。
②貸家
前年同月比15.2%減の3万383戸で11カ月連続の減少。
民間資金による貸家は同14.4%減の2万7547戸で26カ月連続の減少で、公的資金による貸家は同22.3%減の2836戸で2カ月連続の減少。
民間資金による貸家が減少し、公的資金による貸家も減少したため、貸家全体で減少となった。
③分譲住宅
前年同月比5.1%増の2万1942戸で2カ月連続の増加。
内訳でみると、マンションは同1.1%減の8600戸で先月の増加から再びの減少で、一戸建は同8.9%増の1万3074戸で2カ月連続の増加。
マンションは減少したが一戸建住宅が増加したため、分譲住宅全体で増加となった。

【建築工法別】
プレハブは前年同月比0.7%増の1万1837戸で2カ月連続の増加、ツーバイフォーは同4.1%減の9368戸で4カ月連続の減少。

電材流通新聞2019年9月12日号掲載