【パナソニックライフソリューションズ社】 HD-PLCを店舗、工場など非住宅用途に拡大

配線ダクトで簡単にネットワーク構築

パナソニックライフソリューションズ社は、電力線を利用してデータ通信を行う高速PLC技術「HD-PLC」の用途拡大に向けて、「ファクトライン20 HD-PLC対応PLCプラグ(LAN変換、PoE給電)」を発売した(写真1)。

●開発の背景
同製品では、配線ダクト(天井に敷設するレール状の配線器具)に直付けできるプラグに「HD-PLC」機能を搭載することにより、配線ダクトを敷設するだけで簡単にネットワークを構築できるようになる。レイアウト変更やライン変更が多い店舗や工場に活用が期待される。

●特徴
(1)簡単にネットワーク構築
電力線を利用してデータ通信をするため、LANケーブルの敷設が不要となる。

(2)レイアウト変更が容易
従来では通信機器を天井に固定する作業やLANケーブルの通線工事が必要であり、移設が発生するたびに工事が発生していた。PLCプラグは配線ダクト上の任意の位置に電気接続と機器固定ができるため、機器の設置や移設工事を簡単に行うことが可能となった(第1図)。

(3)PoE給電機能搭載
PLCプラグにはPoE給電機能(IEEE802.3af)を搭載しているので、LANケーブル1本でPLCプラグから通信と電源との供給が可能となる。

オーム社「電気と工事」2020年4月号掲載