1月累計 東日本地区の公共工事動向

東日本建設業保証はこのほど、1月の東日本地区公共工事動向を発表した。
今回は1月累計(4-1月)の状況を掲載する。

全般の状況

請負金額が若干の増加
1月までの取り扱いは、件数が前年同期比0.4%減の11万9857件、請負金額が同3.0%増の7兆4013億円となっている。

発注者別状況

市区町村で堅調な増加

その他で若干の減少、都道府県で微減となったものの、国で2ケタの増加、地方公社で順調な増加、市区町村でも堅調な増加となったため、全体としても前年同期比3・0%の増加となっている。
①国
環境省などで減少しているものの、国土交通省、農林水産省などで増加している。
国土交通省は中部地方整備局(307億円増)などで、農林水産省は東北農政局(34億円増)などでそれぞれ増加している。

②独立行政法人等
JRA、都市再生機構などで減少しているものの、中日本高速道路、国立大学法人などで増加している。

③都道府県
千葉、長野などで増加しているものの、東京などで減少している。

④市区町村
三重、岩手などで減少しているものの、神奈川、福島などで増加している。
神奈川は川崎市(147億円増)などで、福島は浪江町(53億円増)などで増加している。

⑤地方公社
東京都住宅供給公社などで増加している。

⑥その他
泉町1丁目北地区市街地再開発組合などで増加しているものの、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会などで減少している。

工事場所別状況

東海で2ケタの増加

東北で若干の減少、関東で微減となったものの、北陸、東海で2ケタの増加、甲信越でも順調な増加となったため、全体としても前年同期比3・0%の増加となっている。

①東北地区
福島、山形などで増加しているものの、岩手、宮城などで減少している。
岩手は独立行政法人等(261億円減)などで、宮城は県(376億円減)などで減少している。

②関東地区
群馬、茨城などで増加しているものの、東京、千葉で減少している。
東京は都(1027億円減)などで、千葉は独立行政法人等(338億円減)などで減少している。

③甲信越地区
すべての県で増加している。
長野は県(165億円増)などで、新潟は国(140億円増)などで増加している。

④北陸地区
すべての県で増加している。
福井は独立行政法人等(130億円増)などで、富山も独立行政法人等(79億円増)などで増加している。

⑤東海地区
三重で減少しているものの、静岡、愛知などで増加している。
静岡は独立行政法人等(373億円増)などで、愛知も独立行政法人等(235億円増)などで増加している。

電材流通新聞2020年3月12日号掲載