日本内燃力発電設備協会はこのほど、防災用自家発電装置と常用防災兼用発電装置について2019年度の適合マーク使用枚数(自家発電装置設置実績)を取りまとめ、公表した。
防災用自家発電装置は、設置台数が前年度比6.6%増の7005台、設置容量は同8.5%増の107万5287.9kWとなった。
常用防災兼用発電装置は、設置台数が14台(前年度18台)、設備容量は1万4380.0kW(前年度1万2845.0kW)と減少した。
防災用自家発電装置の設置実績
□メーカー別
設置台数をメーカー別にみると、1位はヤンマーエネルギーシステムの2976台、2位はニシハツの1250台、3位は東京電機の1190台、4位はデンヨーの356台、5位は三菱電機の335台となった。
設置台数上位メーカーのうち、デンヨー(23.6%増)、ヤンマーエネルギーシステム(15.8%増)、三菱電機(16.0%減)の前年度比増減率が大きかった。
設置容量をメーカー別にみると、1位はヤンマーエネルギーシステムの28万901.4kW、2位は川崎重工業の14万5310.0kW、3位はニシハツの10万7987.1kW、4位は東京電機の10万6958.7kW、5位はヤンマーパワーテクノロジーの8万660.0kWとなった。
設置台数を原動機種類別の構成比でみると、ディーゼル機関が96.6%を占めており、ガスタービンが3.3%、ガス機関が0.1%(設置台数8台・設置容量計230kW)となった。
□施設種類別
防災用自家発電装置の設置台数を施設種類別にみると、1位は「その他事業場」の3142台、2位は「福祉施設等」の937台、3位は「百貨店・店舗」の539台、4位は「旅館・ホテル」の448台、5位は「工場・作業場」の407台となった。
その他事業場については、代表的な施設として一般のビル、ポンプ場・浄水場等、水道施設、消防署等、官庁舎、銀行、ダム等があげられる。
設置台数上位の施設のうち、福祉施設等(20.6%増)が前年度比大幅増となった。
設置容量を施設種類別にみると、1位は「その他事業場」の65万6852.0kW、2位は「病院等」の6万820.3kW、3位は「工場・作業場」の6万680.6kW、4位は「福祉施設等」の5万4999.1kW、5位は「百貨店・店舗」の4万6627・1kWとなった。
□都道府県別
設置台数を都道府県別にみると、1位は東京都の832台、2位は北海道の429台、3位は大阪府の394台、4位は神奈川県の313台、5位は愛知県の311台となった。
設置台数上位の都道府県のうち、北海道(49.5%増)が前年度比大幅増となり、大阪府(13.4%減)が同大幅減となった。
設置容量を都道府県別にみると、1位は東京都の27万9013.7kW、2位は神奈川県の6万1625.7kW、3位は北海道の5万9727.4kW、4位は大阪府の5万4887.0kW、5位は千葉県の5万4730.2kWとなった。
常用防災兼用発電装置の設置実績
□メーカー別
メーカー別設置台数は、ヤンマーパワーテクノロジー7台(計4380kW)、JFEエンジニアリング5台(計7000kW)、ダイハツディーゼル2台(計3000kW)の設置実績が報告され、3社合計14台となった。
さらに、設置台数を原動機種類別の台数でみると、ディーゼル機関が9台、ガス機関が5台となった。
□施設種類別
設置台数を施設種類別にみると、「工場・作業場」が8台、「その他事業場」が5台、「神社・仏閣」が1台となった。
設置容量を施設種類別にみると、「工場・作業場」が9800.0kW、「その他事業場」が3900・0kW、「神社・仏閣」が680.0kWとなった。
□都道府県別
設置台数を都道府県別にみると、福島県が5台、東京都が3台、宮崎県が2台、千葉県、岐阜県、広島県、愛媛県でそれぞれ1台となった。
設置容量を都道府県別にみると、福島県が7000kW、宮崎県が2400kW、千葉県、広島県がそれぞれ1500kW、東京都が900kWなどとなった。