平成30年(1月~12月) 関東地区工場立地動向

件数で6.0%増、面積で15.5%増
茨城、群馬の伸びが目立つ

経済産業省関東経済産業局はこのほど、平成30年(1月~12月)関東地区工場立地動向(速報)を発表した。立地件数は前年比6.0%増、立地面積は同15.5%増となった。


立地件数は、前年比6.0%増の427件、立地面積は前年比15.5%増の556haとなり、リーマンショック後の平成21年以降では立地件数・面積ともに最大となった。
また、地域未来投資促進法に基づく地域経済牽引事業計画に関連する立地も広く確認されており、今後地域経済の活性化が期待される。

業種別の立地件数では、①金属製品(69件・前年比27.8%増)②食料品(58件・同15.9%減)③輸送用機械(46件、同22.0%減)となった。
業種別の立地面積では、①食料品(97ha・前年比14.3%増)②化学工業(68ha・同151.7%増)③輸送用機械(66ha・同23.4%減)となった。
製造業等の都県別の立地件数は、群馬が全国2位(金属製品、輸送用機械、食料品等で69件の立地・前年比11.3%増)、茨城が全国3位(食料品、生産用機械、金属製品等で68件の立地、同47.8%増)、静岡が全国4位(輸送用機械、食料品、金属製品等で67件の立地・同30.9%減)となった。
製造業等の都県別の立地面積は、茨城が全国1位(147ha・前年比69.0%増)、群馬が全国3位(75ha・同36.7%増)、千葉が全国4位(71ha・同275.4%増)となった。

 都県別立地動向 

〈茨城〉
立地件数全国3位
立地面積全国1位
立地件数は68件で前年比47.8%増、立地面積は147haで同69.0%増となった。

〈栃木〉
立地件数全国14位
立地面積全国17位
立地件数は28件で前年比26.3%減、立地面積は21haで同78.3%減となった。

〈群馬〉
立地件数全国2位
立地面積全国3位
立地件数は69件で前年比11.3%増、立地面積は75haで同36.7%増となった。

〈埼玉〉
立地件数全国7位
立地面積全国9位
立地件数は42件で前年比13・5%増、立地面積は53haで同65・7%増となった。

〈千葉〉
立地件数全国12位
立地面積全国4位
立地件数は35件で前年比66.7%増、立地面積は71haで同275.4%増となった。

〈神奈川〉
立地件数全国18位
立地面積全国19位
立地件数は23件で前年比21.1%増、立地面積は20haで同44.5%増となった。

〈山梨〉
立地件数全国26位
立地面積全国22位
立地件数は13件で前年比30.0%増、立地面積は19haで同88.9%増となった。

〈静岡〉
立地件数全国4位
立地面積全国5位
立地件数は67件で前年比30.9%減、立地面積は62haで前年比36.2%減となった。

電材流通新聞2019年6月14日号掲載