6月度の新設住宅着工戸数

国土交通省はこのほど、6月度の新設住宅着工戸数を発表した。それによると、持ち家、貸家及び分譲住宅が減少したため、全体で前年同月比12.8%の減少となった。季節調整済年率換算値では、前月比2・1%の減少となった。

総戸数

全国の総戸数は前年同月比12.8%減の7万1101戸で、12カ月連続の減少となった。
新設住宅着工床面積は前年同月比14.4%減の586万1千平方㍍で、11カ月連続の減少となった。
季節調整済年率換算値は前月比2.1%減の79万戸で、先月の増加から再びの減少となった。

利用関係別戸数

 ①持ち家
前年同月比16.7%減の2万3650戸で11カ月連続の減少。民間資金による持ち家は同16.2%減の2万1276戸で11カ月連続の減少、公的資金による持ち家は同21.2%減の2374戸で3カ月連続の減少。
民間資金による持ち家が減少し、公的資金による持ち家も減少したため、持ち家全体で減少となった。

 ②貸家
前年同月比13・0%減の2万6666戸で22カ月連続の減少。民間資金による貸家は同13・3%減の2万4196戸で37カ月連続の減少、公的資金による貸家は同9・6%減の2470戸で3カ月連続の減少。
民間資金による貸家が減少し、公的資金による貸家も減少したため、貸家全体で減少となった。

 ③分譲住宅
前年同月比7.7%減の2万189戸で8カ月連続の減少。内訳でみると、マンションは同2.0%減の8422戸で2カ月連続の減少、一戸建は同11.0%減の1万1658戸で7カ月連続の減少。
マンションが減少し、一戸建住宅も減少したため、分譲住宅全体で減少となった。

建築工法別

プレハブは前年同月比19・3%減の1万384戸で3カ月連続の減少、ツーバイフォーは同27・4%減の7280戸で15カ月連続の減少。

電材流通新聞2020年8月20日号掲載