IDEC株式会社(代表取締役会長兼社長:舩木俊之)は、2020年9月7日(月)よりφ22スマートRFIDリーダ「KW2D形」をグローバルで発売いたします。
近年、生産現場では熟練工の減少に加え、労働者のダイバーシティ化が進んでおります。そのため工作機械やロボットといった各種機械設備を操作する際に、個人認証による操作制限や、履歴を残すといったトレーサビリティの要求が増えております。こういった背景から、社員証などのICカードや、鍵の代わりとして欧州で広く使われているKEYFOBタグの読み取りを可能とした、φ22スマートRFIDリーダ「KW2D形」を新発売いたします。
この製品は、既存パネルにも取付けやすいコンパクトサイズであることから、φ22mmの穴があればそのまま取付けることが可能です。そのため新製品や新しい設備だけでなく、既存装置や設備にもご利用いただくことができ、さまざまな機械設備の権限管理や、生産現場における履歴管理を実現いたします。また保護構造IP65F/IP67Fとなっており、水や油がかかる環境下でもご使用いただける高い耐環境性能を持つほか、Ethernetポートを搭載することでプログラマブルコントローラやプログラマブル表示器などの上位機器と接続がしやすい構造となっております。
本体形状としては標準形と、KEYFOBタグを固定できるホルダ形の2機種をご用意し、アクセサリとしてKEYFOBタグ5種類(緑、黄、赤、青、黒)、カードタグ1種類を同時発売いたします。
IDECグループは、世界一安全・安心を追及・実現する企業として、今後も安全性と生産性向上に役立つさまざまなソリューションを提供してまいります。
主な特長
既存パネルにも取付けやすいコンパクトデザイン
- 取付け穴22mmで、パネル面高さ9mm、奥行48.5mmのコンパクトデザインです。
優れた耐環境性能
- IP65F/IP67Fの保護構造により、水や油のかかる過酷な環境下でも使用いただけます。
- FA現場に多い金属パネルへの取付けにも対応しています。
高い視認性
- 側面からもLEDが見やすい光学設計となっており、光と音で読み取り結果を分かりやすく伝えることができます。
※上位機器からの制御も可能です。
汎用ICカードに対応
- 一般的に普及している周波数規格(13.56MHz帯)に対応し、ユーザが持つ社員証での運用が可能です。
上位機器との接続親和性の向上
- Ethernetポートの搭載により、プログラマブルコントローラやプログラマブル表示器などとの接続が容易となります。
お客さまの導入をサポート
- 使用するICカードやKEYFOBタグを簡単に登録できる設定ツールを準備し、RFIDリーダに登録した情報と照合ができることから、上位機器に照合結果をデータとして通信することができ、全体の制御が楽になります。
主な活用シーン
機械・装置の権限管理
RFIDリーダを機械の操作パネルに取付け、作業者のICカードを登録します。機械操作時にICカードをかざすと、権限のある作業者だけが操作できるため、担当者以外の不用意な操作・設定変更を防止し、機械の故障を低減します。
現場での入退室管理
社員証などのICカードに名前情報を紐づけし、読み取りと同時に名前情報をデータ通信することができます。それにより上位機器に入退室の履歴を残すことができるだけでなく、生産現場での居残り確認や閉じ込めを防止することで、労働災害を低減します。
検査ラインの履歴管理
上位機器との組み合わせにより、時刻や作業内容と作業者のデータを紐づけすることで、検査作業を電子化し、確実なトレーサビリティと現場でのペーパーレス化を実現します。
主な仕様
*1:複数タグの読み取りはできません。*2:実際に使用するタグや使用環境により変化します。参考:販売目標
10億円/3年(グローバル)
参考:標準価格
オープン価格
公式プレスリリースはこちら: 機械設備の権限管理・生産現場の履歴管理に最適。φ22スマートRFIDリーダ「KW2D形」を新発売