経産省 再生可能エネルギーの買取価格・ 賦課金単価を決定

非住宅用(2000kW未満)は18円へ

経産省は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度の2018年度の新規参入者向け買取価格と賦課金単価等を決定し、発表した。
● 2018年度以降の新規参入者向け買取価格
(1)太陽光
住宅用太陽光(10kW未満)は、昨年度に2019年度までの買取価格が決定されており、2020年度の買取価格を今年度は決定されない。
非住宅用太陽光(10kW以上2000 kW未満)は、18円+税となる。2017年度は21 円+税であったので、3円ほど下がっている。
非住宅用太陽光(2000kW以上)は、2017年度より入札制に移行しているので、2018年度は入札を2回(上期・下期で1回ずつ)実施する。
(2)風力
陸上風力は、2018年度より20kW未満と20kW以上の区分を統合。
昨年度に2019年度までの買取価格が決定されており、また2020年度の買取価格が第1表のとおり決定された。
洋上風力のうち、着床式洋上風力は、昨年度に2019年度までの買取価格が決定されており、2020年度の買取価格を今年度は決定されない。浮体式洋上風力は、昨年度に2019年度までの買取価格が決定されており、2020年度の買取価格を36円+税と決定された。

(3)地熱
全区分で昨年度に2019年度までの買取価格が決定されており、また2020年度の買取価格が第2表のとおり決定された。

(4)中小水力
全区分で、昨年度に2019年度までの買取価格が決定されており、2020年度の買取価格を第3表のとおり決定された。

(5)バイオマス
一般木材等とバイオマス液体燃料を2018年度から別区分化。
一般木材等(10000kW以上)とバイオマス液体燃料(全規模)は、2018年度から入札制に移行する。2018年度は1回(下期)実施。
一般木材等(10000kW未満)は、2018年度の買取価格は24円+税と決定された。
そのほかの区分は、昨年度に2019年度までの買取価格が決定されており、今年度は2020年度の買取価格が決定される。
● 2018年の賦課金
これら買取価格を踏まえ、2018年度の賦課金単価は、1kWh当たり2.90円(標準家庭(1カ月の電力使用量が260 kWh)で年額9048円、月額754円)と決定した。
なお、2018年度の賦課金単価は、2018年5月検針分の電気料金から2019年4月検針分の電気料金まで適用される。

オーム社「電気と工事」2018年5月号掲載