国交省 令和3年3月末現在の 建設業許可業者の現況

建設業許可業者数が3年連続で増加

国交省は5月17 日に、全国の令和3年3月末現在における建設業許可業者の現況を発表した。

●全国許可業者数
建設業許可業者数は473 952業者。前年度より1 479 業者(0.3 %)増で、3年連続の増加となった。

●都道府県別
都道府県別の許可業者数は東京都、大阪府、神奈川県の順で多く、鳥取県、島根県、高知県の順で少なくなる。

●一般、特定別
一般建設業許可を取得している業者は450,076 業者(前年同月比で1 061 業者の増加)。特定建設業許可は47,055 業者(前年同月比で604業者の増加)となった。

●業種別
許可を取得している業者が多い上位3業種は、とび・土工工事業(174,289 業者)、建築工事業(148,430 業者)、土木工事業(130,888 業者)。一方、下位3業種は、清掃施設工事業(425業者)、さく井工事業(2,352 業者)、電気通信工事業(15,345 業者)となる。
また、前年同月に比べて取得業者数が増加した許可業種は25業種。増加数の上位3業種は、解体工事業、とび・土工工事業、塗装工事業となる。一方、減少した許可業種は4業種。減少数の上位3業種は、建築工事業、造園工事業、さく井工事業であった。
なお、電気工事業は61 698業者で、前年度より764 業者(1.3 %)の増加となった。

●事業承継認可件数
昨年10 月1日の建設業法改正に伴い、建設業許可の承継制度が新設された。施行日から今年3月末までの認可件数は203件で、譲渡および譲受けが147件、合併が22件、分割が10 件、相続が24 件となった。

オーム社「電気と工事」2021年7月号掲載