換気の日 =2= キャンペーン パナソニックエコシステムズ株式会社 IAQビジネスユニット営業統括部 営業企画部  営業企画課企画係 高橋 正人氏

意識が高まっている今こそ
「換気」の重要性を訴求

Ⅰ.「換気の日」にあたり

1987年に日本電機工業会により制定されました「換気の日」も本年で35回目を迎えることになりました。この間、全日本電設資材卸業協同組合連合会様、全日本電気工事業工業組合連合会様、一般社団法人日本電機工業会並びに関係各位の皆様の「換気の日」の訴求及び空気の質向上に対する啓発のご支援ご尽力に対して深く敬意を表しますとともに厚く感謝申し上げます。合わせて、報道関係各位に対しても厚く御礼申し上げます。
当社も、微力ではありますが業界の皆様のご支援の下、換気に対するさらなる認知度向上並びに換気扇の普及、需要拡大に努めてまいりますので引き続きご指導賜りますようよろしくお願い申し上げます。

新設需要厳しいなか感染対策で後付け、増設、取替え需要伸びる

Ⅱ.市場動向について

2020年初頭から続くコロナ禍は過去最大の感染者数となりました第5波がようやく収束の傾向を示しておりますが、年末に向けて次の波も危惧されております。但し、従来との大きな違いは、若い世代までワクチン接種が進んでいること、さらに人々のコロナに対する意識の高まりが働き方や行動の変化として個人レベルでの対策強化に表れているのではないでしょうか。
おそらく経済活動は徐々に回復していくと考えますが、その前提として各種感染対策がしっかりと実施されていることが求められます。なかでも「換気」対策が非常に重要な位置を占めることはご存知の通りです。具体的に有効な換気量として30●m3/時・人なども示されており、窓開け換気では不安定かつ困難な風量を機械換気で確実に行うことで、求められる感染対策措置が実現できます。
「換気」に対する意識が高まっている今だからこそ、従来のシックハウス対策24時間換気を含めて、「換気」の重要性と必要性の訴求に努めてまいります。
さて、換気市場の動向に関してですが、需要のキーとなります住宅着工数は2019年10月の消費増税前から下降をたどり、かつその後のコロナ禍による影響も受け2021年2月まで20ヶ月連続で前年減少が続きました。3月にようやく前年増へ転換しその後順調に回復はしていますが、今年度は前年比微増の82万戸程度を予測しています。
住宅着工に対して換気扇需要の動向ですが、2019年度は着工前年比92%に対して95%の結果でした。(日本電機工業会出荷統計より)新設需要は厳しいなか、感染対策として飲食店などの商業施設や福祉系施設など非住宅建築物への後付け、増設、取替え需要が補助金などの活用もあり大きく伸びたと推測します。今年度の換気扇需要は新設着工回復での増に加えて、昨年に続く感染対策需要、また在宅時間増によるキッチン・バスなどのリフォーム増期待でレンジフード・バス換気乾燥機・天井埋込形換気扇などの商品が前年を上回るものと予測します。

「カーボンニュートラル」視野に商品開発と市場への提案

Ⅲ.当社の取り組みと商品のご紹介

コロナ禍という特殊な環境において、換気扇需要の観点では、住宅購入層の時期の再検討や既存の商業施設等への増設など従来の手法では予測できない大きな変化が発生しています。
ただ、昨年も申し上げましたが、将来に向けて新設住宅着工戸数は減少していく傾向と想定します。
少し大きな話になりますが2050年「カーボンニュートラル」に向けて2030年の中間目標(温室効果ガス排出量2013年度比46%削減)を達成するために住宅・建築業界においてはさらに厳しい対応が求められております。業界では、LCCM住宅・ZEH・ZEBの普及、省エネ改修推進、高性能断熱・高効率機器導入などを市場縮小傾向の局面で取り組んでいくことが要請されます。
直近では2021年4月から改正建築物省エネ法において、小規模建築物についても省エネ基準適否の「説明義務制度」がスタートしております。この改正は2030年、50年につながるものと想定しますが、換気機器メーカーとしてより高効率かつ省エネに貢献する商品が強く要請されているものと受け止め、今後の商品開発と市場への提案に取り組んでまいります。
特に昨年来大きく注目を浴びておりますが認知度の低い熱交換形換気は住宅・非住宅を問わずそのメリットをさらに重点的に訴求提案してまいります。熱交換気は高機能換気設備として多くの空調設備では実現できない換気機能を有し、かつ空調コストの削減にも貢献します。主に非住宅建築物において感染対策として求められる換気を、不安定な窓開け換気にかわり夏冬でも空調効果を維持しながら確実かつ省エネで実現します。新設住宅においては省エネ基準達成を有利に誘導する設備として、既存住宅においても有効なリニューアル設備として訴求してまいります。
当社はこれからの社会のトレンド、法規制、並びに空気に対する意識の変化に追随しつつも、居住空間・非居住空間それぞれで今後求められる「いい空気」を追求し、空間空質(IAQ)価値向上を省エネ・快適・健康に実現してまいります。
電材業界の皆様には引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。

空間空質価値向上を実現

◆商品のご紹介

①業務用熱交換気ユニット床置形(FY-500ZR1N)

換気への関心が高まる中、飲食店やオフィスなど既存施設への後付け可能な高機能換気設備として注目を浴びています。面倒な吊り工事もなく施工が簡単な床置タイプです。

【特長】

 ★既存の店舗や施設へも後付け設置可能
ダクト工事は室外吸込(OA)と排気(EA)の2本のみ、省スペースでスリムなデザインです。

 ★CO2濃度に応じて換気風量を自動切換
運転モード「換気自動」設定でCO2センサーのセンシングにより人が集まる時には強運転でCO2をしっかり排出、人が少ない時には弱運転で必要換気量を効率よく確保します。

 ★「ナノイーX」と3種のフィルター搭載
RAフィルターに加えてSA、OA部のフィルターできれいな空気を室内に供給します。「ナノイーX」は「ナノイー」の10倍の量のOHラジカルを含む微粒子イオンです。

②次亜塩素酸空間除菌脱臭機「ジアイーノ」(F-JDL50-W他)

ジアイーノは食塩水を電気分解して生成された次亜塩素酸を含侵したフィルターに汚れた空気を通過させる「気液接触方式」で汚れた空気を除菌・脱臭します。また、揮発した次亜塩素酸が付着菌を抑制します。
換気機能は有しませんが、室内空気質改善と昨今の除菌意識の高まりにより幅広く採用が拡大しています。日常の管理の軽減とメンテ性を大幅に向上させた水道直結タイプも複数台の設置を要する大空間において採用が広がり、継続する除菌意識の高まりを背景に付加価値の高い商材として換気設備とセットでお取組みをお願いします。

Ⅳ.おわりに

Withコロナの環境下で特に商業施設は営業時間を確保するために一部CO2濃度の管理と換気状況の把握も要請されています。「換気の日」制定以来、今ほど幅広く「換気」が注目を浴びていることはありませんでした。
空気に対する意識の高まりの状況はしばらく続くと思われますし、この機会を逃さず、当社としては「換気の日」の啓発をさらに積極的に推進するとともに、快適空気環境の実現に向け換気機器に加えジアイーノ・空気清浄機など当社の持つIAQ商材を最適な組み合わせで提案してまいります。
今後とも皆様の一層のご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

電材流通新聞2021年10月14日号掲載