換気の日 =1= キャンペーン 東芝キヤリア株式会社 換気・ホームソリューション営業部 エキスパート 小松 明美氏

空気質を向上させる高付加
価値商品への要望が強まる

Ⅰ.換気の日にあたり

11月9日が換気の大切さをより多くの方に理解して頂くため「換気の日」に制定され、今年で35回目を迎えることになりました。これも偏に、全日本電設資材卸業協同組合連合会様、全日本電気工事業工業組合連合会様、日本電機工業会をはじめとする関係各位のご支援、ご尽力の賜と深く感謝申しあげます。
当社も微力ではございますが、あらゆる機会を捉えて換気設備の必要性をご理解頂くための啓発活動を行うとともに、より快適で健康的な空気環境を創造する換気扇とサービスのご提供をして参りたいと存じます。今後とも関係各位のご指導、ご支援を何卒宜しくお願い申し上げます。

withコロナ需要取込みながら進化する市場

Ⅱ.市場動向について

2021年上半期の換気扇出荷台数は、日本電機工業会ベースで前年を上回る結果となりました(9月末現在予測)。
これは、新設住宅着工数が持ち家を中心に回復傾向にあることに加えて、新型コロナウイルス感染症対策の一つとして、換気設備を増設する補助金等の後押しがあったためと推測されます。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で社会、経済活動が以前の水準に戻っておらず、昨年に対して伸長している換気扇市場についても、2019年並みの出荷に留まっています。
タイプ別にみますと、昨年は、簡易的に換気を増設できる一般換気扇や窓用換気扇が伸長した一方、新設住宅に取り付けることの多いレンジフードやパイプ用ファンが前同割れとなっていました。今年度は、新設住宅着工数の増加と連動して回復傾向となっています。また、コロナ禍において、高機能換気設備として認知度を上げた全熱交換ユニットは、後付け設置可能な露出設置形が各社から発売され、新しい分野の商品として注目を集めています。
このように、換気扇市場は、withコロナ需要を取込みながら進化していると考えられます。換気の重要性が広く認知されると同時に、空気質を向上させる付加価値の高い商品が求められる傾向が強まっています。
今後もこの傾向は続くと考えられることから、下半期の換気扇需要は前年並みに推移するのではないかと予測しております。
当社につきましても、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、省エネ・健康・快適をキーワードに換気の有効性をお客様にご提案し、需要拡大に努めて参ります。

パイプ用ファン大風量、低騒音を実現

Ⅲ.当社の取組みと主力商品のご紹介

当社は、省エネ・健康・快適のe換気をキャッチフレーズに、空調+換気提案を推進しております。
また、withコロナ時代における空気質の向上をモットーにエンドユーザーや工事店様、設計サイドの皆様に対して付加価値がご提供できるよう、商品開発を進めております。
これからタイプ別に当社の新商品を紹介させて頂きますのでよろしくお願い致します。

■業務用・全熱交換ユニット「ヒートクルエアー」露出設置形

室内の温度や湿度を快適に保ちつつ、省エネも実現しながら効率的な換気ができる業務用・全熱交換ユニット「ヒートクルエアー」に、中小規模店舗や事務所への後付け設置に適した「露出設置形」を8月1日に発売しました。

【特長】

①定格風量違いの3ラインアップ
中小規模の店舗や事務所など、広さや対象人員に応じて適切な換気量を確保できるよう、定格風量150・250・350m3/hの3ラインアップとしました。

②高い温度交換効率・湿度交換効率により高い省エネ性能を確保
冷房時エンタルピー交換効率69.5%
暖房時エンタルピー交換効率75%
これにより普通換気扇設置の場合と比べて暖房時に23%の省エネが期待できます。

③後付け設置でもインテリアにマッチする本体ブラック色
本体を覆う断熱材の表面に吸水性に優れた不織布を貼り付けた二層構造とし、飲食店など室内の湿度が一時的に高まって結露した場合にも滴下させない吸水性素材を採用しています。

【その他の特長】

①給排気バランスの調整が可能
給気風量と排気風量のバランスを変えることで、埃や臭いを入れない、出さない運転設定が可能です。

②換気モードの自動切換が可能
室内温度と外気温度を内蔵の温度センサーが感知し、全熱換気と普通換気を自動的に切り換え、ムダを抑えます。

③24時間換気機能設定が可能
間欠運転により低風量の換気を行うことができます。

④天地逆取付が可能
給排気の位置に制約がある場合など本体を天地逆にしての取付が可能です。

⑤寒冷地での運転が可能
外気温度−15℃まで対応。外気温度が−10℃以下で給気送風機の間欠運転を行い、熱交換素子の凍結を防止します。

■パイプ用ファン「サイレントクリーンファンシリーズ」

換気風量の向上と運転騒音の低減を実現するとともに、羽根を着脱可能としてメンテナンス性を向上させたパイプ用ファンの新製品「サイレントクリーンファンシリーズ」計21機種を、5月1日に発売しました。
【特長】

①サイレントクリーンファン採用により業界トップクラスの大風量—低騒音を実現
当社エアコンの室外機に使用している羽根の技術を応用した新羽根「サイレントクリーンファン」を搭載し、大風量・低騒音を実現しました。加えて、モーター小形化により羽根の中央部からも吸い込むようにし風量をアップしました。また、羽根形状を最適化し羽根表面の空気の流れをスムーズにするとともに、モータカバーや各部の形状を気流の乱れが少ない最適形状にすることで運転音を下げました。

②羽根の着脱が可能となりお手入れが簡単
羽根に埃などが付着すると、換気風量が低下し、運転騒音が増大します。性能を回復させるためのメンテナンス方法として、従来は掃除機で埃を吸い取ることしかできず、充分でありませんでした。新商品は、本体カバーを外し、羽根を工具なしで外すことができる構造を採用し、外した羽根を水洗いすることができます。

③小型モーターの採用により薄い壁にも取付が可能
壁に設置されることが多いパイプ用ファンは、屋外からの雨水浸入や外風流入を軽減するため長形フードなどの外壁部材とセットで設置されます。
新商品は小形モーターの採用により、薄い壁への取付を可能としています。
【その他の特長】

①コンパクトサイズのプチファンをラインアップ
これまでご好評をいただいております「プチファンシリーズ」をラインアップしています。
本体の幅がわずか14㎝角のコンパクトサイズで室内インテリア性を損なわず、室内がスッキリします。

②可動式SL端子で電源接続が簡単
SL端子を可動式にすることで電源接続の施工性を向上させています。特に「プチファン」はコンパクトサイズであり、可動式にすることで施工しやすくしています。

③ホコリ取りフィルターを別売部品として発売
羽根着脱可能に加え、別売のホコリ取りフィルターを装着することでメンテナンスの頻度を更に少なくすることができるようにしています。

Ⅳ.おわりに

当社は「換気の日」の啓発活動を積極的に推進しますとともに、多様化する換気のニーズに応え、より快適で健康的な空気環境を創造するための商品とサービスのご提供をして参りたいと思います。
今後とも皆様の一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

電材流通新聞2021年10月4日号掲載