ストリーマ技術でオミクロン株不活化 ダイキン工業が大阪大学と共同で実証

ダイキン工業はこのほど、同社のストリーマ技術によって新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異株であるオミクロン株が自然減衰と比べて99.9%以上不活化することを大阪大学と共同で実証した(試験用ストリーマ発生装置を用いた試験の結果で実機・実使用環境での効果を示すものではない)。
同社では、従来株や変異株であるアルファ株、ベータ株、ガンマ株が自然減衰と比べて99.9%以上、デルタ株が同じく99.8%不活化することをすでに実証している。今回、ストリーマを2時間照射することで新型コロナウイルスの変異株のひとつであるオミクロン株も自然減衰と比べて99.9%以上不活化することを新たに確認できた。

【試験結果】

ストリーマ照射を2時間行ったオミクロン株は自然減衰と比べて99.93%不活化され、4時間のストリーマ照射では99.97%不活化されたことが確認できた。

【評価方法】

実証試験には新型コロナウイルス変異株のhCoV-19/Japan/TY38-873/2021株(オミクロン株)を使用。BSL-3施設内の安全キャビネットに約31Lのアクリル製ボックスを2個置き、一方にストリーマ放電装置を設置。両ボックス内に6ウェルプレートを乗せたシーソーシェーカーを置き、プレートの各ウェルにウイルス液0.5mℓ入れた。シーソーシェーカーで攪拌しながら一方の6ウェルプレートにストリーマ照射を行い、1・2・4時間後にウイルス液を回収してVero E6/TMPRSS2細胞を用いたTCID50法でウイルス価を測定した。

電材流通新聞2022年2月24日号掲載