もえの展示会れぽーと【41】第49回ジャンボびっくり⾒本市に⾏ってきました!テーマゾーン編①

毎回話題の取り組みや最新の製品、ソリューションを紹介するテーマゾーン。

今回のテーマは「『持続可能な未来を守る新技術』~ 脱炭素・エネルギー・D X ・IoT ・防災・減災~」。

持続可能な社会の実現に向けて、SDGsの理念を取り込み新たな価値や連携を生み出すことで、気候変動や人口減少といったさまざまな社会課題の解決ができると考えられており、私たちの豊かな未来を守るために、脱炭素をはじめとする環境への対策、AIやIoTといったデジタル技術の活用が期待されています。今回のテーマゾーンでは、「脱炭素・エネルギー」「DX・IoT」「防災・減災」の展示カテゴリーにおいて、社会課題の解決に貢献する製品やソリューションを展示していました。

その中から、いくつかの製品をご紹介いたします。

脱炭素エネルギーエリア

因幡電機産業株式会社
環境に配慮しながら快適空間に
「スマートビルディングソリューション」

こちらのブースでは、ビルで使用するエネルギーの管理と効率的な運用に役立つ、制御システムを使用した製品を展示していました。

エンオーシャン(En Ocean)というバッテリーレスで動作する無線通信技術とワゴ I/O Systemを使用して空調や照明、電源の制御を行います

写真は、エンオーシャン(En Ocean)を利用した人数カウンターです。

En Oceanを利用したDEUTA Control People Activity Counter
(丸紅情報システムズ製)

このカウンターで部屋に出入りした人数をカウント。その場にいる人数に応じ、新鮮な空気を適切な風量で取り込むことができます。

カウントした人数がサイネージに表示されます。

無線センサの人数状況から取り込む風量を自動調節します

真ん中がワゴジャパンの制御コントローラー
さまざまなセンサーと繋げ制御することができます


少ない人数の時に無駄な電力を消費することがなく、省エネにつながります。

WEBを使用した管理画面

CO2濃度や人数、温度・湿度などのデータはwebで確認することができ、データの管理がしやすいです。この技術を使用することで、オフィスなどの快適な空間をつくりながら、環境配慮への取り組みを行うことができます。

明るい場所でもきれいに投影できる
SHLスクリーン(株式会社有電社)

従来のスクリーンは部屋を暗くしないと鮮明に映すことが難しいですが、こちらのスクリーンは超短焦点プロジェクターと組み合わせることで、従来のスクリーンより約4倍の明るさを実現しました。

超短焦点タイプのためスクリーンと投影機の距離をとるスペースが狭く、省スペースでの利用が可能です。またプロジェクターは下置きするため移動させて利用することもできます。

スクリーンは窓ガラスからの外光や部屋の照明光の映り込みが少なく、プロジェクター光の天井面への反射もほぼありません。

光を効率よく反射させることで明るい部屋での使用が可能です。100インチサイズで比較すると自発光するLEDビジョンに対し1/4 以下の消費電力で使用可能で、CO2削減にもつながります。

スクリーンは周囲に枠のないベゼルレスの大型スクリーンで、厚さは約1mm。裏側はマグネット加工されており、マグネットが貼れる場所であれば設置が可能です。(スクリーン設置用の分割ボードも別途販売しています。)

会社の会議室などにおすすめです。

東芝デジタルソリューションズ株式会社
⼀般社団法⼈ifLinkオープンコミュニティ
誰でも簡単にIoTが使えるIoTプラットフォーム
『自分でつくれるIoT ifLink(イフリンク)』

ifLinkは「自分でつくれる」というコンセプトの共創型IoTプラットフォームです。いろいろなモノとサービスを繋ぐことができ、つなぎたい機器やサービスを選びIF(もし〜したら)とTHEN(〜する)の組み合わせで、様々なシーンで活用できる便利な仕組みを子供からお年寄りまで誰でも簡単に設定することができます。

スマートフォンでアプリをインストールしアカウントを登録、アプリ内にあるIF-THENエンジンの中からIF(もし〜ならば)とTHEN(〜する)を決めて登録するだけで設定ができます。例えば「IF」で「あるエリアの中に人が入ったら検知する」、「THEN」で「検知したら写真を撮る」を組み合わせて、防犯システムを簡単に構築することができます。

AIロボットKebbi

会場ではAIロボットのkebbiに『あかりをつけて』と話しかけると照明が点灯し『あかりをつけたとよ』と返答してくれます。THEN(~する)の部分は、ワゴの制御コントローラを経由しコイズミ照明のDALI照明を点灯させています。今回kebbiには数種類の受け答えを用意しています。

またifLinkの計測器でCO2濃度が上昇すると、ワゴのコントローラにEnOcean無線の開閉センサの状況を確認、窓が閉まっている場合、ifLinkからパトライトに青色から赤色に変化させCO2濃度の悪化を告知し窓開けを推奨します。

また、さまざまな設定が記載されており、気に入った設定のページに載っている二次元コードを読み取るだけで設定ができる「レシピブック」や、IFとTHENに分かれたカードを並べ替えて好きな組み合わせを作ることができる「IF-THENカード」などもあります。

ifLinkレシピブック2

IF-THENカード

こちらもカードの右下に記載された二次元コードを読み取ることで設定ができます。IF-THENカードは、イラストもついているのでイメージが掴みやすく、何人かで組み合わせを考えるときなどカードを見て共有しながら話し合えるので便利です。

IoTプラットフォームifLinkを軸に「一般社団法人ifLinkオープンコミュニティ」に所属するさまざまな企業・団体は、業界業種の垣根を越えてアイデアを出し合いながら試作やマーケティングなどを⾏なっています。コミュニティに参加することで、開発した企業が想定していなかった新しい使い方を発見できたり、新しいサービス事業作りのきっかけになったりすることもあるそうです。

岩崎電気株式会社
リユースバッテリーを活用して蓄電池製造時のCO2排出ゼロを実現
「環境対応形無停電電源装置 UPS」

リユースバッテリーを搭載したUPS

UPS(無停電電源装置)とは、予期せぬ停電が発生した際に、電源を供給する機器(負荷機器)に対し、一定時間電力を供給し続けることで、機器やデータを保護することを目的とした装置です。その装置のバッテリー部分に、EV自動車で使用していたバッテリーを再活用することで、蓄電池製造時のCO2排出ゼロを実現。2025年カーボンニュートラルや脱炭素化の実現に貢献します。

リユースバッテリーは、国際安全規格「UL1974」(米国の第三者安全科学機関ULが定める電池転用に関する評価規格)の認証を取得した工程で製造されたバッテリーを使用しているので安全です。

EV自動車で使用していたバッテリー

期待寿命は約10年がメーカ保証となっていますが、10年先でも約31時間使用することが期待できます。

周囲温度範囲が-20℃〜+50℃と広く、寒冷地域から猛暑地域まで幅広く対応。-20℃の寒冷地においても保温ヒータは不要で、停電補償が可能です。

また、データをmicroSDカードに記録することができ、過去の記録を見ることも可能です。