住友電工は5月31日、秋田港・能代港洋上風力発電施設の建設工事を完了し、引き渡したと発表した。
同発電所は、発電容量4千200kWの風車を、秋田港に13基、能代港に20基新設した大型洋上風力発電所。設備容量は約14万kWとなる。日本初となる商業ベースでの開発事業として、20年2月から鹿島建設と共同で工事が進められてきたもので、住友電工は、風車から陸上に送電する海底ケーブルの設計・製造・施工・据付を一括で請け負った。これまでの国内外の海底ケーブル工事で培ってきた技術知見と施工能力を生かし、無事完工したケーブルの敷設距離は40㎞。能代港の発電所は昨年12月、秋田港の発電所は今年1月から商業運転を開始している。
同社グループは、発電から需要家まで、送配電設備をはじめ、受変電や蓄電などのあらゆる電力設備におけるトータルソリューションの提案力により、洋上風力発電向け海底ケーブル事業に注力し、つなぐ・ささえる技術でグリーン社会の未来に向けた次世代のエネルギーインフラを支えていくとした。