古河電工 らくらくアルミケーブルなど 大和ハウスが採用

 古河電工は19日、「ハイブリッドBH」「ハイブリッドCVT」「らくらくアルミケーブル」が、大和ハウス工業の分譲マンション「プレミスト北谷伊平Sea&Forest」「プレミスト首里金城町」「プレミスト浦添港川」の幹線に採用されたと発表した。

 アルミ導体幹線分岐付きケーブル「ハイブリッドBH」、銅導体−アルミ導体複合ケーブル「ハイブリッドCVT」、高機能型低圧アルミ導体CVケーブル「らくらくアルミケーブル」は、古河電工と古河電工産業電線が開発・製造し、SFCCが販売している製品。

 ビルやマンションの電気工事では、まず縦幹線を通線し、電気室などを設置してから横幹線を通線して双方のケーブルを接続する。大和ハウス工業と電気工事を担当したHEXEL Worksは、作業員の負荷を軽減しつつ作業を安全かつ効率的に進めるために、マンションの縦幹線に「ハイブリッドBH」を採用した。また、横幹線としてプレミスト北谷伊平Sea&Forestでは「らくらくアルミケーブル」が採用され、盤内にアルミ導体をつなぎこむスペースを確保できなかったプレミスト首里金城町では「ハイブリッドCVT」が採用された。さらに、縦幹線と横幹線の接続には、古河電工パワーシステムズ製のアルミ導体専用直線接続材料が使用された。

 らくらくアルミケーブルは、一般的な銅導体ケーブルより30〜50%軽量で、機器に接続する部分に銅導体を接続したハイブリッドBH、ハイブリッドCVTとあわせて電気工事の延線作業の効率化を実現する。

 例えば、プレミスト北谷伊平Sea&Forestの工事では、ハイブリッドBHを用いることで、2階から10階までの縦幹線10回線の延線に要する時間を6割削減できた。プレミスト首里金城町の工事では、ハイブリッドBHとハイブリッドCVTを用いることで、11回線の延線に要する時間が銅導体製品と比べて半分に短縮できた。同じくこの組み合わせが採用されたプレミスト浦添港川の工事でも同様の効果が確認されている。

 同社は、らくらくアルミケーブルの売上高を25年度までに25億円に拡大ことを計画している。

電線新聞 4337号掲載