【椿本チェイン】医療機器やロボットハンドなど、動力伝達機構の小型化・高精度化に貢献 世界最小ローラチェーン「エプシロンチェーン™ステンレス仕様」新発売

株式会社椿本チエイン(本社:大阪市北区、社長:木村 隆利、以下椿本チエイン)はJIS規格準拠のローラチェーンと同じ部品構成で、世界最小*1 サイズ(ピッチ*2 1.905mm)のローラチェーンを開発、特形商品としての販売を経て、2024年10月1日より「エプシロンチェーン™ステンレス仕様(形番:RS6)」として正式販売を開始します。

これまでの当社最小ローラチェーン(RS11)のピッチ3.7465mmに対し、エプシロンチェーンは約半分の長さとなる1.905mmを実現しました。これにより、これまで困難だった狭小スペースでの動力伝達が可能となりました。

例えば、小型・軽量化が進む産業用ロボットのエンドエフェクタ*3 や、医療・福祉機器では、ベルトやワイヤーなどを用いた動力伝達が主流ですが、駆動時にワイヤーがすべるなど、動力伝達の確実性に課題がありました。この動力伝達機構に、エプシロンチェーンを採用することで、ベルトやワイヤーでは困難だった「より大きな力を、より遠くに伝達すること」ができ、機器の高精度化、小型化に貢献できます。さらには、産業ロボットや機器のより一層の普及に寄与することで、製造現場の省人化・省力化にも貢献することが期待できます。

エプシロンチェーン(手前)と従来の当社最小ローラチェーンRS11

*1:当社調べ
*2:1リンクのピンとピンの間隔
*3:ロボットアームの先端に取り付け、加工する、ネジを締めるなどの動作を行う機器

1.特長

(1) 世界最小サイズで確実な動力伝達

チェーンピッチ1.905mmと世界最小の極めて小さいサイズで、スペースに制限がある機構・レイアウトにおいて、確実な動力伝達を実現します。

(2) 長寿命

小形サイズのローラチェーンでは通常、ローラを省いた部品構成となります。エプシロンチェーンはローラを組み込み、JIS規格準拠のローラチェーンと同じ5つの部品(図参照)で構成。極小サイズでありながら、スプロケットとのスムーズな噛み合いと摩耗低減による長寿命を実現しました。

(3) 高強度

これまで培ってきた部品加工技術、組立技術により、極めて小さいサイズでありながら最小引張強さは0.36kNを実現。従来の当社最小チェーンRS11に対し、質量は約1/3です。

(4) 腐食環境に適応

チェーンを構成する5部品すべてにステンレスを採用。洗浄等、水のかかる環境でも使用可能です。

ローラチェーンの5つの部品構成

2.仕様

チェーンピッチ 1.905mm
内リンク内幅 1.27mm
ローラ外径 1.19mm
最小引張強さ 0.36kN
質量 17g/m
スプロケット歯数 9T~
スプロケット最小ピッチ円直径 5.57mm

3.納期

応相談(受注生産品)

4.販売価格

都度見積

5.販売日

2024年10月1日

6.販売計画

2025年度 1,000万円、 2026年度 5,000万円

本件についてのお問い合わせ先

経営企画室 広報課
TEL 06-6441-0054 FAX 06-6441-0203 E-mail : ここをクリック

お客様からのお問い合わせ先

チェーン商品企画部 巻掛伝動商品企画課
TEL 0774-64-5268

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