第51回ジャンボびっくり見本市が、4月11日(金)、12日(土)に東京ビッグサイト東7ホール・8ホール、4月25日(金)、26日(土)にインテックス大阪6号館C・Dゾーンで「第51回ジャンボびっくり見本市」開催されました。
両会場ともに、多くの方が来場し、盛り上がりを見せていました。
今回は「テーマゾーン」のご紹介です。
サステナブルな技術で次世代へつなぐ
ジャンボびっくり見本市では毎年話題のコンテンツを取り上げるテーマーゾーンがあります。
今年のテーマは「サステナブルな技術で次世代へつなぐ」。
「エネルギーの効率化」「防災・防犯」「建設現場・物流の省人化・省力化」の3つのカテゴリーに分け、次世代につながる革新的な技術を紹介していました。
エネルギーの効率化
エネルギーの効率化コーナーでは、脱炭素化に向け、オフィスや施設のエネルギーを最適化する技術を展示していました。
ワゴジャパン株式会社
さまざまな製品と繋げて自動制御する
「I/Oコントローラ」
制御したいモノへ指令を出すべく、別なモノから受信した情報をつなぐことで自動制御を実現するコントローラです。複数の異なる製品も同時制御することができるため、様々な製品を繋げてスマートな生活の実現に貢献します。
例えば、人感センサーやAIカメラの情報から該当するエリアの照明を灯けたり、空調システムの制御などを自動で行うことができます。
会場では、フォークリフトの模型を使って自動扉の開閉の制御システムを説明されていました。
こちらのシステムはAIカメラによる色検知の制御を利用しています。
写真の上側に映る緑の「STOP」の範囲内にフォークリフトが停止し、緑色が2秒以上隠れるとAIカメラが感知し、その情報をコントローラに送ります。その情報を受けたコントローラは扉に「開け」という指示を出すことで、自動ドアが開く仕組みになっています。
このシステムにプラスで、扉の開閉時にシステムに接続する信号灯を光らせ、周囲にフォークリフトの出入りを光と音で知らせることもしていました。
I/Oコントローラを使用したシステムは大阪・関西万博の「森になる建築」でも採用されています。
森になる建築では、I/OコントローラとEnOcean無線防水温度センサーを利用した、外壁冷却システムが使用されています。壁面の土の中の温度を監視して、温度が一定以上に達したと検知されると散水用の電磁弁がONになり、壁面に水を出して壁面温度を冷やすというシステムです。
来場者が休憩などに使える場所となっていますので、万博会場に行かれる方はぜひ利用してみてください。
ノーコードで使える照明制御設定アプリ
「WAGO Lighting Management」【参考出品】
DALI照明の制御をプログラム・レス=ノーコードで、しかも日本語で設定ができる制御アプリです。
このアプリはDALI照明、DALIセンサー、DALIスイッチ、EnOcean無線スイッチに対応しており、DALI照明を使う調色制御を含めた一般的な照明制御の設定が可能です。
管理画面はシンプルな作りになっています。例えば上の写真の画面は、制御できる照明の表になっており、点灯している器具にチェックマークが付くので、どの照明がついているのかが一目でわかります。
操作は神保電器製の壁スイッチやEnOcean無線スイッチの他タブレットによる操作も可能です。
会場では実際に制御の設定をする管理場面や制御のデモンストレーションを行っていました。
照明を制御してDALIの文字を作っていました。
特設コーナー
特設コーナーでシャープマーケティングジャパン株式会社のEV(電気自動車)のコンセプトモデル「LDK+」の展示も行っていました。
シャープマーケティングジャパン株式会社
リビングのようなくつろげる空間をもうひとつ
「LDK +」
EV車が「止まっている時間」にフォーカスを当て、自宅のリビングのようなくつろげる空間をもうひとつというコンセプトのもと開発されたEV 車です。
車内には180度回転するリクライニングシートを設置、液晶シャッターを閉じて車内をプライベート空間にします。
シャープ独自のAI技術「CE-LLM※」やAIoT技術などを活用し、自分の好みに合わせた空調や照明の明るさを自動で調整し、快適な車内を作ることができます。
※CE-LLM・・・シャープ独自の生成AIエンジン。家電がクラウドに接続して、使う人の暮らしを学習し、外部のデータとも組み合わせて自動的に制御するほか、最適な利用方法を提案。それらを音声によって通知するといった機能。
180度回転するリクライニングシート
大型ディスプレイを設置して、シアタールームにしたり、USB電源付き格納テーブルを設置してリモートワーク用の部屋にするなど、幅広い利用シーンに対応します。
会場では実際に車内を見ることができました。
大型ディスプレイを設置してシアタールームに
EV車なので走行することはもちろん、蓄電池としても利用することができるので、災害時や停電時に電気を供給することもできます。